本体の背面左下には、OSD(オンスクリーンディスプレイ)画面設定用の「キーパッド」が並ぶ。上からメニューボタン、EXITボタン、アップボタン、ダウンボタン、電源ボタンだ。設定時は、メニューボタンを押した後にアップボタン、ダウンボタンで項目を選び、もう一度メニューボタンを押すことで項目を選択できる。戻る場合はEXITボタンを押せばよい。
通常の起動時にEXITボタンを押すと入力切り替えが、アップボタンを押すと「Line of Sight」といって、FPSなどのゲームをプレイする際に使えるクロスヘアターゲットマークが中央に表示される。Line of Sightは2種類あり、それぞれに赤と黄色で切り替えて使用可能だ。なお、ダウンボタンはHDRのオン/オフ、Autoの切り替えが行える。
Line of Sight機能だが、照準を合わせるときに分かりやすく、意外と便利な機能だ。ただし黄色の場合は、平原など見通しがいい場所になると空に溶けてしまい分かりづらいので、赤の方がよいと思う。形は好みによるだろう。
本製品の応答速度は1ms(応答速度HIGHモード時、グレイ to グレイは21ms)と速い部類に入る他、リフレッシュレートは165Hzに対応する。最近のゲーミングディスプレイは144Hzが当たり前になっており、240Hzのモデルもかなり価格が下がってきた。
その中間に位置するリフレッシュレートとなるが、コストパフォーマンスを配慮した末の設定だろう。フルHDの解像度で24型クラスであれば、3万円台半ば(税込み、以下同)で240Hzのモデルを購入可能だが、本製品と同じ27型だとまだ4万円台半ばが主流だ。実売3万3000円前後で販売されている本製品はまだまだ勝負できる。
240Hzのモデルが165Hzとどれだけゲーム体験が変わるかというと、確かに差はあるのだがプロゲーマーやコアユーザーでない限り気にならないと思う。
上記に加え、本製品はAMDのFreeSyncに対応しており、対応GPUならチラつき(ティアリング)やカクつき(スタッタリング)を抑えたプレイが可能だ。試しにNVIDIAのGPUで接続したところ、G-SYNCの設定も行えた。
最後に、動画で165Hzの実力を試してみよう。
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