ボディーは、DAIVオリジナル仕様だ。ATXフォームファクターに準拠した大柄なタワー型のボディーで重量も10kg近くあるが、前面部についたハンドルのおかげで、体感ではさほど重く感じない。評価機では省かれているが、ボディー底面にキャスターも装着でき、ケーブルの接続などで背面側にアクセスしたい場合など、ちょっとした移動が楽にできる。
上部のハンドルが印象的なDAIVオリジナルのケース
評価機は省かれているが、標準構成では足の部分にキャスターが取り付けられている。BTOメニューで選択可能だ
グラフィックスカードの部分は吸気口が空けられており、ファンとあわせて効率的な冷却ができるようになっている
水冷CPUクーラーのラジエーター用を含めて、12cmファンを2基備える。高性能なCPUとグラフィックスカードを効果的に冷却できる。ストレージベイも豊富に用意されている
具体的なボディーサイズは、約190(幅)×490(奥行き)×490(高さ)mmとなっている(ハンドルの高さ含む)
DAIVシリーズおなじみのハンドルと高級感ある金属製の回転式電源スイッチ。右に回すとスイッチが入る
背面端子。USB Type-CとUSB Type-A両方のUSB 3.1ポートなどがある
DisplayPort→HDMI、DisplayPort→DVI、USB Type-C→DisplayPortの変換ケーブルが付属している
内部のマザーボードは、MSI製のIntel Z490チップセット搭載モデルで「Z490-S1」とシルク印刷がある。CPUソケット周辺には多数のチョークコイルが並び、スイッチング素子には放熱用の重厚なヒートシンクが装着されている。最上位のCore i9-10900Kを高負荷で運用するのに十分な耐久性を備えていると判断できる。
メモリとストレージはBTOで柔軟に仕様が選べ、予算や用途に応じてカスタマイズが可能だ。評価機では32GB(16GB×2)のメモリ、512GB M.2 SSD(PCI Express/NVMe対応)という構成だった。
なお、マザーボード上にメモリソケットは4本(空き2本)、M.2ソケットも2基(空き1基)、さらにSATAポートも6基(全て空き)と豊富にある。
ボディー内部には簡単に着脱できる3.5インチ/2.5インチ兼用ベイが4基ある。後から自分で拡張したい場合にも、作業は比較的簡単に行えるだろう。
内部のZ490チップセット搭載マザーボードはMSI製で「Z490-S1」とシルク印刷がある。CPUソケット周辺には多数のチョークコイルが並び、スイッチング素子には放熱用の重厚なヒートシンクが装着されている
NVMe SSDには標準でヒートシンクが装着される。試作機のため汎用品が装着されているが、製品版では専用のヒートシンクが装着されるという
評価機のストレージは標準構成の512GB SSDだ。Western DigitalのPC SN520を搭載していた
CrystalDiskMark 7.0.0(ひよひよ氏・作)のスコア。NVMe SSDとしては速い方ではないが、SATA SSDよりは圧倒的に高速だ。BTOではより高速/大容量なSSDも選択できる
全面側下部のストレージベイは、トレイ式で3.5インチ/2.5インチ兼用。ストレージの追加程度の作業ならば誰でも簡単にできそうだ
続いて、ベンチマークテストで第10世代Core+Quadro RTX 4000のパフォーマンスを確認する。
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