Intelがデスクトップ向け「第10世代Coreプロセッサ(Comet Lake)」を発表 シングルコア性能に重点:新チップセットも同時リリース(1/2 ページ)

» 2020年04月30日 22時00分 公開
[井上翔,ITmedia]

 Intelは4月30日(米国太平洋夏時間)、デスクトップPC向けの「第10世代Coreプロセッサ」と、同プロセッサに対応する新型チップセット「Intel 400シリーズ」を発表した。プロセッサの新製品における最上位「Core i9-10900K」は、シングルコアの最大動作クロック(周波数)が5.3GHzで、「世界最速のゲーミングプロセッサ」をうたっている。

デスクトップ向けComet Lakeの特徴 デスクトップ向け第10世代Coreプロセッサの概要

新プロセッサの概要

 今回発表された新プロセッサ群は、「Comet Lake」という開発コード名を持つデスクトップPC向けのプロセッサで、ハイエンド向け(Core i7/i9)、ミドルレンジ向け(Core i3/i5)、エントリー向け(Pentium Gold、Celeron)と、省電力プロセッサの4つの製品群に大別される。全てのCoreプロセッサがハイパースレッディングに対応していることも特徴だ。

 SSDや外付けグラフィックスカード(GPU)を快適に稼働させるために、全製品がPCI Express 3.0のレーン数を最大40としている。Core i7/i9プロセッサはより高速な「DDR4-2933(PC4-23400)」規格のメインメモリに対応している。

 コアとスレッドの数は、Core i9プロセッサで「10コア20スレッド」となっている。競合となるAMDの「第3世代Ryzenプロセッサ」には最大で16コア32スレッドの製品があることを考えると、今回の新しいCoreプロセッサは、パフォーマンスの面で不利なようにも思える。

 しかしIntelの担当者は「多くのゲームは、シングルコア稼働に最適化されている」とし、コアの“数”ではなく“パフォーマンス”、特にシングルコアで稼働した際のパフォーマンスに重きを置く姿勢を示している。

クロック命 最大動作クロックに重きを置く姿勢を示している(特にシングルコア時)

 アンロック対応製品でオーバークロックなどの管理を行うソフトウェア「Intel Extreme Tuning Utility(XTU)」も刷新し、ハイパースレッディングのコア単位でのオン/オフ切り替えや、電圧/クロックをコントロールする機能の改善などが行われる。

オーバークロック環境の改善 Intel XTUがリニューアルされ、オーバークロックのしやすさが向上する

ハイエンド向け(Core i7/i9)

 ハイエンド向け製品は「Turbo Boost Max Technology 3.0」に対応しており、最速コアの動作周波数をより一層引き上げている。Core i9プロセッサは「Thermal Velocity Boost」にも対応しており、さらに高速な動作が期待できるという。参考販売価格は298ドル(Core i7-10700F、約3万1700円)から488ドル(Core i9-10900KF、約5万2000円)だ。

 製品のラインアップは以下の通り。型番末尾に「K」が付くモデルはアンロックに対応し、「F」が付くモデルは内蔵GPU(Intel UHD Graphics 630)が省かれている。TDP(熱設計電力)は、型番末尾にKの付くモデルが125W、その他のモデルが65Wとなっている。最大クロックは前者がシングルコア時、後者がマルチコア時の値だ。

  • Core i7-10700(2.9G〜4.8GHz/4.6GHz、8コア16スレッド)
  • Core i7-10700F(同上)
  • Core i7-10700K(3.8G〜5.1GHz/4.7GHz、8コア16スレッド)
  • Core i7-10700KF(同上)
  • Core i9-10900(2.8G〜5.2/4.6GHz、10コア20スレッド)
  • Core i9-10900F(同上)
  • Core i9-10900K(3.7G〜5.3/4.9GHz、10コア20スレッド)
  • Core i9-10900KF(同上)

【画像差し替え:5月8日16時】Intel提供の画像の一部を差し替えました。

Sプロセッサ Core Sシリーズの製品一覧
Core i9-10900K 最上位プロセッサ「Core i9-10900K」は、「世界最速のゲーミングプロセッサ」をうたう
パフォーマンス比較 Core i9-10900Kは、第9世代(Core i9-9900K)と第7世代(Core i7-7700K)の最上位プロセッサよりもパフォーマンスを改善しているという

ミドルレンジ向け(Core i3/i5)

 ミドルレンジ向け製品は、Turbo Boost Max Technology 3.0やThermal Velocity Boostには対応しない。先述の通り、全モデルがハイパースレッディングを利用できることが特徴だ。参考販売価格は122ドル(Core i3-10100、約1万3000円)から262ドル(Core i5-10600K、約2万8000円)となる。

 製品のラインアップは以下の通り。型番末尾にKが付くモデルはアンロックに対応し、Fが付くモデルは内蔵GPU(Intel UHD Graphics 630)が省かれている。TDPは、型番末尾にKの付くモデルが125W、その他のモデルが65Wとなっている。最大クロックは前者がシングルコア時、後者がマルチコア時の値だ。

  • Core i3-10100(3.6G〜4.3GHz/4.1GHz、4コア8スレッド)
  • Core i3-10300(3.7G〜4.3GHz/4.2GHz、4コア8スレッド)
  • Core i3-10320(3.8G〜4.6GHz/4.4GHz、4コア8スレッド)
  • Core i5-10400(2.9G〜4.3GHz/4GHz、6コア12スレッド)
  • Core i5-10400F(同上)
  • Core i5-10500(3.1G〜4.5GHz/4.2GHz、6コア12スレッド)
  • Core i5-10600(3.3G〜4.8GHz/4.4GHz、6コア12スレッド)
  • Core i5-10600KF(4.1G〜4.8GHz/4.5GHz、6コア12スレッド)
ミドルレンジ向け ミドルレンジ向けプロセッサの製品一覧
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月16日 更新
  1. 「Pixel Watch 5」は買いか? “4”からの乗り換えと失敗しないサイズ選びの鉄則 (2026年10月15日)
  2. ソースネクストに不正アクセス、会員情報2251万件流出のおそれ パスワードや住所、生年月日など (2026年10月15日)
  3. セールでゲットすべき? ほぼ半額の5980円で買える「Fire TV Stick 4K」は旧モデルと何が違う? (2026年10月15日)
  4. Appleがスマートホーム製品に本格進出 LGらと共同開発したスマートロックや屋内外用カメラなどを含む「Apple Home Collection」を発表 (2026年10月13日)
  5. 「折りたたみ不要派」が過去形に? 約201gの軽量ミニタブレットとしても使える「Galaxy Z Fold8」に触って分かったこと (2026年10月13日)
  6. MSI、サブディスプレイとしても使える横長12.3型液晶ディスプレイ (2026年10月14日)
  7. “モンスター級”ハイエンドロボット掃除機「Roomba Monster」登場 約25万円で10月21日発売 購入特典で約4万円の「Roomba Mini Slim」を進呈(期間限定) (2026年10月14日)
  8. 自作PCパーツをミニチュアサイズで再現したカプセルトイ「手のひらPCパーツ」 10月21日から順次発売 (2026年10月15日)
  9. ASUS、NVIDIA RTX Sparkを搭載したクリエイター向け14型/16型ハイエンドノート (2026年10月14日)
  10. ASUS、最大40TOPSのAIプロセッサを搭載したエッジAIアクセラレーター USB外付けモデルとM.2内蔵型モデルを用意 (2026年10月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー