第10世代Core×Quadro RTX 4000のパワーはいかに? マウスのクリエイター向けPCを試す:Intelの10コア20スレッドCore i9+Z490(3/4 ページ)

» 2020年05月21日 11時11分 公開
[マルオマサト,ITmedia]

2世代前の自作PCをぶっちぎるパフォーマンス

 第10世代Coreプロセッサと、NVIDIA Quadro RTX 4000を搭載した本製品の性能はいかなるものか。ベンチマークテストでパフォーマンスを確認しよう。比較対象としては、第8世代のCore i7-8700K(6コア12スレッド)、GeForce GTX1070 Ti搭載の自作PCを用意した。電源プランは双方とも「高パフォーマンス」に設定している。

 まずは定番ベンチマークテストの結果から見よう。

 CINEBENCHのCPUスコアにはCPU性能がダイレクトに反映される。本製品は、比較的負荷が低いR15では1.94倍、R20でも1.84倍と比較用PCを圧倒している。10コア20スレッドのパワーを余すことなく発揮できているといえる。

 シングルスレッド性能を見る「CPU(シングルコア)」のスコアもR15で約16%、R20で約12%と比較用PCから伸びており、Turbo Boost Max Technology 3.0による最大5.3GHz動作の効果が伺える(Core i7-8700Kは最高で4.7GHz)。

 システムの総合性能を見るPCMark 10でも、比較用PCに対してはっきりアドバンテージが感じられる。日常操作(Essentials)ではさほど差がないが、オフィス作業のシミュレートであるProductivityでは約21%、クリエイティブツールを使用してコンテンツ制作を行うDigital Content Creationでは、35%と大きな差をつけている。

 DirectXベースの3D描画性能を見る3DMarkのスコアも優秀だ。特にリアルタイムレイトレーシングに対応したPort Royalのスコアは、RTコアを統合しているRTXシリーズならではの高い性能で、比較対象(GeForce GTX1070 Ti)に大きな差をつけている。FINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマークでもご覧の通り良い結果だ。

DAIV Z7-QR4 ベンチマークテストに使用した評価機と比較用PCの主なスペック
DAIV Z7-QR4 定番ベンチマークテストの結果
DAIV Z7-QR4 CINEBENCH R15の結果。CPUスコアは、Core i7-8700K搭載PCの約1.94倍に相当する優秀なスコアだ。CPU(シングルコア)のスコアも高い
DAIV Z7-QR4 CINEBENCH R20の結果。CPUスコアは、比較用のCore i7-8700K搭載PCの約1.84倍と、こちらも10コアならではの優れたスコアだ
DAIV Z7-QR4 PCMark10のスコア。特にクリエイティブ系のテストであるDigital Content Creationでは、Core i7-8700K搭載PCに大きな差をつけている
DAIV Z7-QR4 3DMark/Fire Strikeのスコア。QuadroはどちらかといえばOpen GLに最適化されているが、DirectXベースの描画性能も優秀だ
DAIV Z7-QR4 リアルタイムレイトレーシングを活用する3DMark/Port Royalのスコア。こちらも秀でている
DAIV Z7-QR4 FINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマークの結果(1920×1080ドット/最高品質/フルスクリーン)

クリエイティブ/プロ向けツールでも圧倒的な強さ

 次に、クリエイティブツールでの性能も確認しよう。Blackmagic DesignのDaVinci Resolveでは、ソニーのカメラで撮影した5つの4Kクリップ(S-log3)にプリセットLUTを当て、トーンカーブで調整したカラーグレーディングを施して出力する時間を計測したところ、比較対象PCに比べて6割弱の速度で出力が終了した。

 また、Blackmagic Design独自形式の映像素材(BRAW)を編集できるかの目安となるBlackmagic RAW Speed Testも実行した。CPUでは8K30pまで、CUDAでは全てのフォーマットで編集可能だ。一番圧縮率の高いBRAW12:1でも、8Kで80fpsと高いフレームレートを示した。

 Adobe Premiere Pro CCでは、7本の4KクリップをつなげてBGMをつけたプロジェクトをMP4(H.265)で書き出す時間を計測した。ソフトウェアエンコーディング(SW)では比較対象の7割の速度で終わっている。

 制作/開発ツールのビューポートの描画性能を測定するSpecviewperf 13も実行した。どの項目でも比較対象を大きく上回っているが、特にSimens NX 8.0のviewセット(snx-03)では23倍もの差がついた。SolidWorks 2013 SP1で約2.4倍、CATIA V6 R2012で約2.7倍とメジャーなツールでも比較対象に大きな差をつけている。Quadro RTX 4000の効果が大きく出た結果といえる。

DAIV Z7-QR4 クリエイティブ/プロフェッショナルツールのベンチマークテスト結果
DAIV Z7-QR4 Blackmagic DesignのDaVinch Resolveでは、4Kクリップ(S-log3)にプリセットの3D LUTを当ててトーンカーブで調整したカラーグレーディングをして出力する時間を計測している
DAIV Z7-QR4 Blackmagic Design独自形式の映像素材(BRAW)を、編集できるかの目安となるBlackmagic RAW Speed Testの結果。右端の「How Fast?」の欄に圧縮率/解像度別のフレームレートが示されている
DAIV Z7-QR4 プロフェッショナル向け制作/開発ツールのビューポートの描画性能を測定するSpecviewperf 13の測定結果

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  4. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  5. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  6. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  7. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  8. 天空がCore Ultra 5を搭載した10.51型2in1ノート「TENKU Note Pro AI」を発売 (2026年09月24日)
  9. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  10. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー