プロナビ

大画面がいい! 音がいい!――テレワーク事始めに最適な“新三種の神器”を試す(1/3 ページ)

» 2020年06月08日 11時50分 公開
[渡辺まりか,ITmedia]

 全国的な緊急事態宣言もいったん解除となったが、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止に向けて予断を許さない状況が続いている。大企業を除けば、多くの中小企業でテレワークと本気で向き合わざるを得ない事態になっているが、まだ踏ん切りが付かない、環境が整っていないという人も多いのではないだろうか。

 ここでは、これまでテレワークの機会を持たなかった人でも導入や作業に手間取らなくて済む、PCや周辺機器のことを考えていきたい。

テレワーク ある人は望んで、ある人は否が応でも自宅でのテレワークを始めたのではないだろうか

自宅でのテレワークに求められるPCとは?

 元々、会社から支給されたノートPCがあれば別だが、自分で必要な機器をいざそろえるとなると、ちょっとした出費になってしまう。できれば安価に抑えたいが、せっかく買うのだから安易に妥協はしたくないし、ポイントは外したくない。

 そこで、まずは必須となるPCの要件をまとめてみよう。

  • 大画面のディスプレイ

 日々、PCを持ち歩いているセールスパーソンのように、常にPCを携帯するわけではないのが在宅でのテレワークだ。PCの重さや大きさのことを必要以上に考える必要はないが、サテライトオフィス、または近くのカフェや公園へ息抜きに持っていったり、リビングや寝室など部屋と部屋の間を移動したりするという程度であれば、今どきのノートPCなら12型〜13.3型のモバイルPCではなく、軽量化が進んだ15型クラスのディスプレイを備えたノートPCでも問題ないだろう。

 画面の解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)以上として、同じ解像度であればディスプレイサイズに比例して文字表示も大きくなるため、目に優しい。もちろん、老眼が進んでいれば、「見やすい」と感じること間違いなしだ。

テレワーク 15.6型でフルHD(1920×1080ピクセル)表示が一般的なサイズといえるだろう
  • Webカメラの内蔵

 出社していないとはいえ、業務は通常通りに行われる。点呼代わりにビデオ会議を使うこともあるだろう。オンラインでの打ち合わせにWebカメラは欠かせない。もちろん後付けでもかまわないが、在宅ワーカーが増えたことにより、東京でも入手しづらい状況が続いている。購入したとしても設定や毎回のセットなどで手間がかかるため、最初からPCに付いている方が手軽だし、できればパスワードの入力が不要になるWindows Helloに対応するなどセキュリティの確保と簡便さのバランスが取れているとベターだ。

テレワーク ゲーミングPCの一部を除けば、今どきのノートPCはWebカメラを標準で内蔵している場合が多い。さらに顔認証機能のWindows Helloに対応した赤外線カメラを備えていれば、Windowsへのログインも簡単に行える
  • 豊富な拡張性

 オフィス同様の作業効率を重視するなら、デュアルディスプレイを実現すべく外付けのディスプレイをぜひとも用意したい。また、クラウド上に置いておけないデータをCD-ROMやUSBフラッシュメモリーで読み出したいというニーズもあるだろう。

 筆者の回りではすっかり珍しくなったが、CD-ROMなどのメディアを読み出せる光学ドライブを搭載していれば助かる、という業務を抱えている人もまだまだいるはずだ。仕事の合間に手持ちの音楽CDをセットして音楽を聴いたり、DVD-Videoを視聴したりするということもできる。だって、仕事に気分転換は欠かせないのだから。

テレワークテレワーク MacBookシリーズのようにUSB Type-C(Thunderbolt 3)だけというのもアリだが、周辺デバイスとの接続を考えると、USB Type-Aだけでなく、HDMIやD-Sub 15ピン、3.5mmのイヤフォン/マイク、そして有線LANといった端子がほしくなる
テレワーク 最近では光学ドライブの内蔵が珍しくなったが、直販PCではBTOで追加できるモデルもある
  • LTEモジュールの内蔵

 「家にインターネット回線があるからいいのでは?」と考えるかもしれないが、必ずしもどの家庭にもインターネット回線が引かれているわけではない。ましてや、都会に住む若い人ほど固定回線を持たず、スマートフォン1台で済ませている場合も多いはずだ。

 そういった場合、PCがLTEモジュール内蔵タイプならば、PCを立ち上げてすぐにネットに接続して仕事を開始できる。スマホを使ったテザリングもいいが、接続のたびに切り替え作業が必要で、回数が増えると煩わしいし、何よりつながらないときも発生して腹が立つこともしばしばある。

 それは家の中でも、気晴らしに外に出かけた場合でも同様だ。スマホのテザリングだけでなく、モバイルルーターを使った際も似たようなもので、LTE内蔵のノートPCなら比べ物にならない快適さを得られる。

テレワーク MousePro NB5シリーズのラインアップにはSIMフリーのWWAN(LTE)機能内蔵モデルもある。WWAN機能があれば、場所を選ばずにモバイルワークで仕事を円滑に進められる
  • テンキー付きキーボード

 これまで、オフィスでのみ作業をしていた事務系業務であっても、今回ばかりは在宅に切り替えられてしまった、という人も多いだろう。バックヤードの業務を割り当てられている場合、作業効率の良さやコストの面から、デスクトップPCをあてがわれがちだ。もちろんキーボードはテンキー付きのフルサイズか、外付けでテンキーを追加しているだろう。

 そういった環境に慣れてしまうと、ノートPCに外付けテンキーという組み合わせに違和感を覚えてしまう。キーボードと同じ位置にテンキーがない、NumLockの設定がうまくいかないなどだ。

 その点、テンキー付きキーボードを搭載しているノートPCであれば、違和感なく作業できる。PCと一体型のため、NumLockを押しているのにテンキーから数字を入力できない、ということもなく、スムーズに作業をこなせる。

テレワーク テンキーが文字キーと同じ盤面にあることで、作業効率はグッと上がる
  • 設置やメンテナンスの手軽さ

 オフィスに据え置かれているPCであれば、情シス部門の担当者が細かく設定してくれるし、不具合があれば直してくれる。しかし、自宅ではそうもいかない。

 そう考えると、多少ボディーが大きくてもオールインワンで、何も追加する必要がないタイプのノートPCの方が、安心して使えるだろう。実際、3月後半から継続的にノートPCが売れているデータがBCNなど複数の調査会社で報告されている。

 というように、ざっくりとテレワーク向けPC選びのポイントをまとめたが、早速実機を使って試してみよう。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  4. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  5. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  6. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  7. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  8. 天空がCore Ultra 5を搭載した10.51型2in1ノート「TENKU Note Pro AI」を発売 (2026年09月24日)
  9. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  10. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー