2つの画面は、通常のデュアルディスプレイとして別々の内容を表示できる他、つなげた1つの拡張画面として利用することも可能だ。また、ScreenPad+は最大3分割して3つウインドウを固定表示しておくこともできる。
これらの切り替えは、ウインドウをドラックすると現れるガイドアイコンですぐに行えるようになっており、使い勝手は良好だ(アイコンのデザインは改良の余地があるが)。
拡張表示で2画面を広い1画面として使うと、縦の情報量が515ピクセル増えるので、縦に長い文書やWebページなどの一覧性はかなり上がる。この記事に使っているスクリーンショットもいくつかこの状態で撮っている。
しかし両ディスプレイの視認性が結構違うために一体感はいまひとつだ。あくまでもメインとサブという関係で、サブディスプレイは補助的な役割をさせることになるだろう。
クリエイティブアプリのツールボックスやレイヤー構造といった、脇に置いておくものを逃してメインのスペースを稼いだり、複数のアプリで作業する際に、作業していないアプリを待機させておくような感覚で表示させておいたりといった使い方が考えられる。
また、テレワークで注目を集めているZoomやTeamsといったビデオ会議の画面をメインで表示させておいて、サブ画面でメモをとるのも十分に実用的だ。
Screen Pad+のランチャーから起動できる独自のミニアプリも用意されており、テンキー、ショートカット、手書きメモ、Spotifyプレイヤーなどが標準で登録されている。用途に合えば便利に使えるだろう。
本格的な描写ができるペンに対応し、キーボードを一時的にオフにできるような機能(手をおいても誤動作しない)を備え、液晶ペンタブレットのように使えるとさらによいのではないかと思うが、従来のZenBook Pro Duoに付属していたペンは省かれている。
キーボードは、バックライト付きでアイソレーションタイプの6列仕様となっている。実測のキーピッチは約17×17mmだ。サブ画面を配置した関係もあって、タッチパッドをキーボード右側に配置しているのでキーの間隔はやや狭い。
また、構造上パームレストが全くない。画面を開くとキーボードに角度が付くエルゴリフトヒンジを採用してはいるが、それでも慣れるまでは違和感が残るだろう。逆に、さらに角度を付けたい人のために、簡易スタンドが標準で付属する。
キーストロークの値は公開されていないが、かなり深めでしっかりした押下感がある。キートップに微妙なへこみがあるため指を起きやすく、スイッチの感触も反発が強すぎず、タイピングの感触自体はよい。長い時間キーボードを入力するのに向いているとはいい難いが、文章を打つ時間がそう長くないならば、マイナスではないだろう。
最後にパフォーマンスをチェックする。
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