本製品から、新たにBluetooth LE(BLE)に対応したことで、セットアップ手順が大幅に簡略化されている。具体的には、従来のモデルではスマホのWi-Fi接続先をいちいち本製品に切り替えてネットワーク設定を行わなくてはいけなかったのが、本製品ではBLE経由ですぐにWi-Fi設定の画面を開くことができる。初心者でも迷うことはないだろう。
今回は既にNature Remoが稼働している環境に「Nature Remo 3」を追加する手順を紹介しよう。まず、アプリを開いて設定画面を開き(左)、「新しいデバイスをセットアップする」を選択。「第3世代」を選んだら(中央)本体の電源を入れる(右)
Bluetoothをオンにしてデバイスを検索(左)、見つかったらWi-Fiの設定を行う(中央)。従来のようにスマホの接続先を本製品専用のSSIDに切り替える必要はない。接続先となるSSIDは自動検出されるのでパスワードのみ入力する(右)
ネットワークが接続されたらデータのダウンロードが実行される(左)。完了後は名前をつけて保存することで、冒頭の設定画面上でデバイスの一覧上に表示される。ここではRemo3という名前をつけている(中央、右)家電製品の登録手順は、従来と同様だ。スマートリモコンは、用意された家電製品の型番リストから手持ちの製品を目視で選んでいくタイプの製品もあるが、本製品は単純明快で、普段使っている家電製品のリモコンを本製品に向けて押し、それによって家電製品の型番を自動判別する方法が用いられている。
エアコンの型番が特定されたら(左)、アイコンを選び、名前を付けて保存する(中央)。これでアプリからエアコンの主要操作が行えるようになった(右)。この後、必要に応じてスマートスピーカーとの連携設定を行う最近のIoT家電は、電力消費の少ないBLEの採用例が増えつつあり、本製品がこれに対応したことで、今後さまざまなIoT家電と連携可能になることが見込まれる。
その具体的な例として、現時点ではカーテン自動開閉デバイス「mornin' plus」に対応することが発表されている。今後多くの機器が追加されていくことは間違いなく、他のスマートリモコンと比べた場合の強みになるだろう。また前出のように、デバイスのセットアップ手順の省力化にも貢献している。
本製品からの機能の改善として、人感センサーに「人感センサーの反応があるとき」というトリガーが追加されたのも注目だ。これまでは「反応がないとき」だけだったので、「人が入ってきたら照明をオンにする」という基本的な使い方ができなかったのが、今回から可能になった。また、実行後にしばらく反応しない時間も指定できるようになっている。
これはどちらかというと、あるべき機能が欠落していた例であり、あまり声高に「新機能が追加されました」とアピールすべき性質のものではないが、経緯はさておき便利になったのは間違いない。ちなみに、(現時点で)従来モデルは非対応のため、今すぐこの機能を使いたければ買い換える必要がある。
トリガーは、「人感センサー反応なし」に加えて「反応あり」も指定できるようになった(左)。画面下にもあるように「反応あり」をトリガーに使えるのはRemo3のみで(中央)、従来モデルでは(少なくとも現時点では)使えない。「反応なし」はどちらでも使える(右)次に、もう1つの便利ポイントを見ていこう。
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