ベンチマークは「リアルな使い方」で取るべき Intelが主張(4/4 ページ)

» 2020年08月20日 15時30分 公開
[井上翔ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

デスクトッププロセッサ:大半のゲームでは「Core i7>Ryzen 9」

 今回はモバイル向けプロセッサに関する説明が中心だったが、デスクトップ向けプロセッサの「実使用環境」についても言及があった。

 先日発売されたRyzen 3000XTシリーズでは、ベースとなるCPUからブースト(最高)クロックが100〜200MHz引き上げられている。しかし、SYSmark 2018でベンチマークテストを実行すると、ベースCPUからスコアが1〜2%ほどしか改善しなかったという。

 さらに、Ryzen 3000シリーズのフラグシップとなるRyzen 9 3900XT(3.8G〜4.7GHz、12コア24スレッド)と、CoreプロセッサのフラグシップとなるCore i9-10900K(3.7G〜5.3GHz、10コア20スレッド)……ではなく、下位のCore i7-10700K(3.8G〜5.1GHz、8コア16スレッド)とのゲームにおける「実使用環境」での平均フレームレートの比較結果が披露された。ノートPCにおける比較と同様に、CPU以外の構成はそろえられており、価格はRyzen 9 3900XT搭載PCが499ドル(約5万3000円)、Core i7-10700K搭載PCが387ドル(約4万1000円)である。

 結果は、30ゲーム中24個がCore i7-10700Kの方がフレームレートが高いか、Ryzen 9 3900XTと同等だ。つまり、Intel製CPUなら、より手頃な価格でゲームを快適に楽しめる可能性が高いということになる。

 ただし、30ゲーム中6個は、Ryzen 9 3900XTの方がフレームレートが高かった。Ryzenや多コアCPUへの最適化が進むと、Coreプロセッサの優位が保てるかどうかは分からなくなる。

デスクトッププロセッサ(その1)
デスクトッププロセッサ(その2) デスクトップ向け第3世代Ryzenのフラグシップよりも、「フラグシップの下」にあるCore i7-10700Kの方が快適に楽しめるゲームがあるとアピール

最近の「Ryzen推し」に危機感?

 今回の説明会を通して感じたのは、Intelのある種の「焦り」だ。

 最近はデスクトップ向けだけではなくモバイル向けCPUの世界において、Ryzenは着実に知名度を上げ、シェアも向上してきている。これは、ひとえに「費用対効果」に優れているからだ。

 「安いがパフォーマンスがいまいち」「APUはGPU部分こそ高性能だけどCPU部分が……」といったAMD製CPU/APUの評判は過去のものになりつつある。Intelが指摘する通り、弱点はまだあるものの、世代を経るごとに着実に改善している。

 今後のPC向けCPUの勢力図はどうなるのか。予断を許さない状況なのは間違いなさそうだ。

まとめ 説明会のまとめ。Intelが真の意味で優位性を保てるのかは、今後にかかっている
前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月27日 更新
  1. Apple製品が一斉値上げ、Mac Studioは9万円超も 主要モデルの新価格まとめ (2026年06月25日)
  2. 血管の健康状態も可視化! サブスク不要で「振動通知」を備えた意欲作のスマートリング「RingConn Gen 3」を試す (2026年06月25日)
  3. 手首の負担を減らす“逆チルト”が秀逸! Razer初の多機能エルゴキーボード「Pro Type Ergo」はオフィスの救世主に (2026年06月26日)
  4. Gemini搭載「Google Home スピーカー」は買いか? 6年ぶりの新モデルを試して分かった賢さと課題が見え隠れする“次世代機”の現在地 (2026年06月24日)
  5. 実売2000円台とコスパ最強だけど玄人向け? 断線や充電専用ケーブルも一目で判明するXYZA「USB-C CABLE CHECKER 2」の実力 (2026年06月26日)
  6. 8980円の「SwitchBot 屋外パンチルトカメラ5MP」を試す 約500万画素で人物追跡、有線LAN接続も (2026年06月24日)
  7. ビックカメラがBTOデスクトップPCの販売を開始 (2026年06月26日)
  8. 間もなく登場するWindows 11次期アップデート「26H2」で何が変わる? 2027年に向けたUI進化と高速化 (2026年06月23日)
  9. カジュアルゲーマーの最適解になる? 日本HPのゲーミングノートPC「HyperX OMEN 15」のIntelモデルを試す (2026年06月25日)
  10. Windows 10の個人向け「拡張セキュリティ更新(ESU)」提供期間延長 2027年10月12日まで利用可能 (2026年06月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー