執筆中の画面分配は主に、(1)Safari、(2)カレンダー、(3)テキストエディターの3つ。カレンダーを常時表示しているのは、30分単位で細々と予定を記入することで、タスク管理を兼ねている。
さまざまな企業や個人と連絡を取り合うため、ビジネスチャットやWeb会議ツールは一通り対応できるようクライアントアプリをインストールしてある。一方、Web会議用のカメラやマイクなど、アクセサリーは基本的に常用していない。自身が取材される側ではないので、映像に気を遣う必要はあまりなく、MacBook Proのマイクで届けられる音声も音質は十分だと認識している。
ただし、まれに動画撮影が求められる案件もあるので、グリーンバックと外付けマイクは用意し、最低限の要望には対応できる環境を一応整えてはある。
ちなみに、デスク回りがミニマムなのは、PCやスマートフォン、アクセサリーなど、検証しなくてはならないアイテムが多いからでもある。PCで原稿を執筆しながら、真横に検証中のデバイスを何台も並べて操作しなくてはならない。また、本記事にも掲載しているように、デバイスを使用しているイメージ画像を写真として撮影する機会も多い。
そのため、デスクはゆったり横長にスペースを確保しておき、モノを置ける状態に保っている。また、電源アダプターとよく使うケーブル類は机上に配置してあり、必要な充電はすぐに行えるように整えている。
周辺機器を活用して、ペーパーレスな環境も整えている。海外出張中に雑誌用のラフレイアウトを書かなければいけなかったり、請求書を急いで送って欲しいと言われたりすることも多かったので、そうした際の習慣が今でも残っているのだ。
例えば、取材に伴う同意書にサインを求められる時や、誌面に校正記号を書き込む時などには、iPad ProとApple Pencilを用い、PDFに直接書き込むようにしている。また、最近はデスクにどっしり構えてMacBook ProでAdobe CC系のアプリケーションを扱う頻度が増えたので、細かい作業を素早く行うためにワコムの板タブ(Wacom Intuos Medium)を購入し、こちらも併用し始めた。プリンタも一応用意してはあるが、実は印刷する手間やインクの経費などは馬鹿にならないので、なるべく使用を避けているのが現状だ。
ペーパーレスに関連するところでは、印刷から投函(とうかん)までの手間が膨大なので、郵便に関しては、極力使用を避けている。どうしても封書で書面を送って欲しいという相手には、「Webゆうびん」を活用して、多少のコストを支払ってもウェブサービス経由で投函の手間を省くよう心がけている。
なんせ郵便ポストまで歩いたら往復で20分はかかってしまう。モバイルワークうんぬんを抜きにしても、時間単価で働くフリーランスにとって、少しでも無駄な手間や労力を省きたいがゆえに、こういった工夫は欠かせない。
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