先ほども述べた通り、FireCuda Gaming SSDはUSB 3.2 Gen 2x2(20Gbps)をサポートしているが、ノートPCなどの既存製品ではその環境を持っているケースは少ないと思う。試しに、自作デスクトップPC環境で「CrystalDiskMark」を走らせてテストした。
具体的には、CPUにCore i5-9400F(6コア6スレッド、2.9GHz〜4.1GHz)、メモリは16GB、マザーボードにIntel B365チップセット搭載のASRock「B365M PRO4」、グラフィックスカードにRadeon RX 5500 XT(8GB)、SSDに2TB(SATA 3.0)、OSはWindows 10 Pro(2004)という環境に、GIGABYTEのUSB 3.2 Gen2x2増設カード「GC-USB 3.2 GEN2X2」を追加したものだ。結果は以下の通りとなる。
これに加え、Thunderbolt 3(USB 3.2 Gen2)対応ノートPCのUSB Type-Cコネクターに接続してCrystalDiskMarkの値を測定した。使ったのはCPUにCore i7-10875H(8コア16スレッド、2.3GHz〜5.1GHz)、メモリ16GB、GPUにはGeForce RTX 2060を搭載しているモデルで、結果は以下の通りだ。
さらに、マウスコンピューターのビジネス向けモデル「MousePro NB4」のUSB Type-C端子(USB 3.1、DisplayPort Alt ModeおよびUSB Power Delivery対応)に接続した場合もテストした。こちらのスペックは、CPUがCore i5-10210U(4コア8スレッド、1.6GHz〜4.2GHz)、メモリ8GB、SSD 256GB、14型液晶ディスプレイ(1920×1080ピクセル)搭載モデルとなる。
これらを比較すると分かるが、やはりUSB 3.2 Gen2x2で動作すると圧倒的に高速だ。とはいえ、Thunderbolt 3などの環境でも毎秒1000MBの速度を超えており、FireCuda Gaming SSDを利用した場合の速度は担保されていると考えていい。SATA接続となる「BarraCuda Fast SSD」とは倍以上の速度が出ており、ゲームなどをインストールして使うのには十分だということが分かる。
この他、同じように内部にNVMe SSDが使われているCrucialの「Crucial X8 Portable SSD」(1TB)をThunderbolt 3端子に接続して測定してみたところ、わずかだがFireCuda Gaming SSDの方が速かった。
最後に、ゲームの起動時間やMacBookシリーズでのテストも行った。
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