最新AMD製CPUを搭載したモバイルPC「ZenBook 14」を手持ちのIntelモデルと比べた結果仕事もゲームもこれ1台で(3/3 ページ)

» 2020年09月10日 11時00分 公開
[作倉瑞歩ITmedia]
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気になるフレームレートは?

 本機の実力値が分かってきたところで、ゲームをプレイした際のフレームレートを測定していこう。まずは「ファイナルファンタジーXIV」(以下、FFXIV)からだ。

 テスト結果を見ても分かる通り、最高品質では平均15fpsとかなり厳しい。まあ見た感じでは行けるかもと思っていた標準品質ではそれほどプレイに支障はないが、フレームレートを計ると平均31fpsだった。

 次に、もう少しフレームレートを上げる感じで画質設定を検討してみたのだが、720pの解像度である1280×720ピクセルで測定すると、標準品質で平均57fpsを記録した。これであれば特に問題なく遊べそうだ。

ZenBook 14 「FFXIV」でのフレームレート測定結果
ZenBook 14 こちらは最高品質の画面
ZenBook 14 高品質(ノートPC)に落としてみた。奥にある木の影が薄くなるのが分かる
ZenBook 14 標準品質(ノートPC)の画像。岩などの陰影が消えてしまう
ZenBook 14 こちらは1280×720ピクセル、標準品質(ノートPC)の設定。画質表現が下がるものの、プレイには特に不満はない

 続いてテストしたのが「VALORANT」だ。「VALORANT」はライアットゲームズが開発したFPSのバトルロイヤルゲームで、2020年の6月にリリースされたばかりなのだが、いきなり人気を博し、プロゲーマーまで登場するようになった。作り自体がかなり軽いので、これも多くのPCでプレイできる。

 本機でプレイした結果を見ても、最高画質設定で平均58fps、軽い低画質設定にすると平均148fpsとかなり高いフレームレートでの描画となった。最高画質設定でも全く問題なくプレイできたので、これであればZenBook 14でも十分に楽しめる。

ZenBook 14 6月に登場し、いきなり話題を集めた「VALORANT」
ZenBook 14 「VALORANT」でのフレームレート測定結果
ZenBook 14 最高画質設定
ZenBook 14 中画質設定
ZenBook 14 低画質設定

Ryzen 4000シリーズで正統に進化したモバイルPC

 ここまで見てきたように、ZenBook 14初のRyzen 4000シリーズを搭載した本機だが、ベンチマークテストの結果を見ても分かるように、ビジネス向けのアプリケーションを利用するなら十分な性能を発揮する。バッテリーの駆動時間も長くなり、薄さ14.3mm、本体重量が約1.25kgなので、これらを合わせて考えてもモバイル用途としてはパワフルな1台として活用できそうだ。

 タイトルを選べば最新のゲームもプレイできるし、気軽に使えるモバイルPCということは間違いない。ビジネスでもゲームでも使えるモバイルPCを探しているのなら、ZenBook 14はそのチョイスの中に入るモデルだと言える。

 なお、ZenBook 14シリーズは第10世代Coreを搭載したUX434FLCが発売されている他、日本での投入は未定だが、最新の第11世代Core(開発コード名:Tiger Lake)搭載モデルも発表済みだ。IntelモデルとAMDモデルのバトルは今後も続きそうである。

ZenBook 14 IntelがTiger Lakeを発表した当日に情報が公開された、第11世代Core搭載のZenBook 14。詳細な仕様は未定だが、2基のThunderbolt 4端子を備えたモデルで、日本での投入も期待したいところだ
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