本機の実力値が分かってきたところで、ゲームをプレイした際のフレームレートを測定していこう。まずは「ファイナルファンタジーXIV」(以下、FFXIV)からだ。
テスト結果を見ても分かる通り、最高品質では平均15fpsとかなり厳しい。まあ見た感じでは行けるかもと思っていた標準品質ではそれほどプレイに支障はないが、フレームレートを計ると平均31fpsだった。
次に、もう少しフレームレートを上げる感じで画質設定を検討してみたのだが、720pの解像度である1280×720ピクセルで測定すると、標準品質で平均57fpsを記録した。これであれば特に問題なく遊べそうだ。
続いてテストしたのが「VALORANT」だ。「VALORANT」はライアットゲームズが開発したFPSのバトルロイヤルゲームで、2020年の6月にリリースされたばかりなのだが、いきなり人気を博し、プロゲーマーまで登場するようになった。作り自体がかなり軽いので、これも多くのPCでプレイできる。
本機でプレイした結果を見ても、最高画質設定で平均58fps、軽い低画質設定にすると平均148fpsとかなり高いフレームレートでの描画となった。最高画質設定でも全く問題なくプレイできたので、これであればZenBook 14でも十分に楽しめる。
ここまで見てきたように、ZenBook 14初のRyzen 4000シリーズを搭載した本機だが、ベンチマークテストの結果を見ても分かるように、ビジネス向けのアプリケーションを利用するなら十分な性能を発揮する。バッテリーの駆動時間も長くなり、薄さ14.3mm、本体重量が約1.25kgなので、これらを合わせて考えてもモバイル用途としてはパワフルな1台として活用できそうだ。
タイトルを選べば最新のゲームもプレイできるし、気軽に使えるモバイルPCということは間違いない。ビジネスでもゲームでも使えるモバイルPCを探しているのなら、ZenBook 14はそのチョイスの中に入るモデルだと言える。
なお、ZenBook 14シリーズは第10世代Coreを搭載したUX434FLCが発売されている他、日本での投入は未定だが、最新の第11世代Core(開発コード名:Tiger Lake)搭載モデルも発表済みだ。IntelモデルとAMDモデルのバトルは今後も続きそうである。
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