DAIV 5D-R7の最大の特徴となるRyzen 7 3700Xだが、8コア16スレッドで動作周波数が3.6GHz、ブースト周波数4.4GHz、TDPは65Wというスペックだ。採用するチップセットはAMD B450となる。
デスクトップPC向けのCPUはサイズが大きく、消費電力や発熱も大きい。特に8コア16スレッドともなれば、TDP 65Wとはいえ、強力な冷却機構は必須だ。
本製品は底面や側面にスリットが多数空けられているが、底面のカバーを空けると、2基の冷却ファンとヒートパイプをぜいたくに使った大掛かりな冷却機構が搭載されているのが分かる。本体がずっしりと重く、剛性が高いのもこの冷却機構を装備していることが大きいと思われる。
プリインストールされているControl Centerユーティリティーでは、「パフォーマンス」モードを選べ、ファンの回転速度のカスタマイズが可能だ。モード変更を試してみたところ、標準の「エンターテイメント」とパフォーマンスでは性能や静音性に違いが見られたため、後述するベンチマークテストでは両方のモードで計測している。
クリエイティブ用途でも重要度が増しているGPUには、NVIDIAのGeForce GTX 1660 Ti(グラフィックスメモリは6GB)を搭載する。多くのクリエイティブアプリケーションは、NVIDIA GPUのGPGPU機能(CUDA)や内蔵ハードウェアエンコーダー(NVENC)に対応しており、それを使って処理を高速化できる。もちろん、3D描画性能も高く、たいていのゲームはストレスなく楽しめる。
標準のメモリは16GB(8GB×2)で、BTOでは最大64GBまで増設できる。ストレージは、512GBのPCI Express SSD(M.2)を採用する。システムにはM.2ソケットだけでなく、2.5インチベイもあり、BTOではM.2 SSDと2.5インチSSD/HDDのデュアルドライブ構成が可能だ。
続いて、液晶ディスプレイやキーボードなどをチェックする。
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