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» 2020年10月05日 22時00分 公開

「Quadro」は冠さず:プロ向けGPUもAmpereアーキテクチャを採用! 「NVIDIA RTX A6000」「NVIDIA A40」登場

コンシューマー向けの「GeForce RTX 30シリーズ」に続き、NVIDIAのプロフェッショナル向けGPUもAmpereアーキテクチャに移行する。ただし、従来とは異なり「Quadro(クアドロ)」ブランドは冠さずに展開される。【訂正】

[井上翔,ITmedia]

 NVIDIAは10月5日(米国太平洋夏時間)、新型のプロフェッショナル向けGPU「NVIDIA RTX A6000」「NVIDIA A40」を発表した。RTX A6000を搭載するグラフィックスカードの単品販売は12月中旬から始まる予定で、同GPUやA40を搭載するワークステーションとサーバは2021年初頭から順次OEMパートナー(メーカー)を通して発売される見通しだ。

NVIDIA RTX A6000 NVIDIA RTX A6000を搭載するグラフィックスカードのイメージ
NVIDIA A40 NVIDIA A40を搭載するグラフィックスカードのイメージ

NVIDIA RTX A6000/NVIDIA A40の概要

 NVIDIA RTX A6000とNVIDIA A40は、「Quadro RTX 6000」「Quadro RTX 8000」の後継製品だ。両GPUは従来の「Quadro(クアドロ)」ブランドを冠さず展開されるという。主にハイエンドな3Dレンダリング、機械学習ベースのAI(人工知能)演算、VR(拡張現実)やAR(複合現実)ソリューション、4K/8K動画編集などでの利用を想定している。

 RTX A6000とA40の大きな違いは冷却機構にある。RTX A6000はワークステーションや小規模サーバへの組み込みを想定しており、カードに「アクティブ冷却機構(冷却ファン)」を備えている。それに対し、A40はデータセンターに設置される大規模サーバへの組み込みを想定しており、設置場所に冷房があることを前提に「パッシブ冷却機構(ヒートシンク)」のみを備えている。

両者の違い RTX A6000とA40の主な仕様。演算能力とDisplayPort出力端子数が少し異なること以外はおおむね同一仕様となる
両者の違い RTX A6000はワークステーションへの組み込みを想定し自ら冷却ファンを備えている。一方、A40は冷房のある場所への設置を前提にヒートシンクのみとなっている

 また、コンシューマー向けGPU「GeForce RTX 30シリーズ」と同様に、アーキテクチャを「Turing」から「Ampere(アンペア)」に移行している。

 両GPUのトランジスタはSamsung Electronics製の8nmプロセスで作られた。グラフィックスメモリはMicron製のECC(データ誤り訂正)機能付きGDDR6メモリを48GB搭載している。2枚のグラフィックスカードを「NVLink」で連結すれば96GBのメモリ空間を利用できる。メモリのアクセス速度は最大毎秒696GB(A40)または768GB(RTX A6000)だ。

Ampereアーキテクチャ コンシューマー向けGPUに続き、プロフェッショナル向けGPUもAmpereアーキテクチャに移行した

 接続インタフェースはPCI Express 4.0(PCIe 4.0)に対応する。その他、主なスペックは以下の通りとなる。

  • CUDAコア数:1万752基
  • テンサー(機械学習)コア数:336基
  • RTコア数:84基
  • 映像出力:DisplayPort 1.4×3(A40)または×4(A6000)
  • 補助電源:CPU用8ピン×1
  • 最大電力消費:300W

【訂正:11時30分】初出時、補助電源を「8ピン」としていましたが、正しくは“CPU用の”8ピンでした。おわびして訂正いたします

 前世代モデルと比べると、RTコアのスループットは最大2倍となり、レイトレーシング、シェーディングと演算を並行して行えるようになった。テンサーコアのスループットは最大5倍となり、疎行列の演算では「TF32(Tensor Float 32)」「BF16(Brain Floating Point 16)」をサポートし、最大で演算速度が10倍となった。CUDAコアを利用したFP32演算は、最大で2倍となっている。

 DisplayPort出力についてはA6000では「有効」、A40では「無効」が標準設定となる。ただし、「Quadro vDWS」を始めとする仮想GPUを有効化している場合は、いずれのGPUでも外部出力は「無効」となる。

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