最後に「Innovating for the Future」(将来のイノベーション)と題し、HPの新組織「HP 200 A」の責任者であるトレバー・ホーキンス氏、HPのマイクロ流体力学テクノロジー&オペレーションのグローバルヘッドであるスー・リチャーズ氏、HP Tech Strategy and Ventures のグローバル責任者であるアンドリュー・ボルウェル氏が登場し、同社がマイクロ流体力学に取り組む概要について紹介した。
リチャーズ氏はマイクロ流体力学について、「このコアテクノロジーはプリンタビジネスで培ったもの」としながら、「今ではバイオプリンタの分野で医薬や製薬の発展に貢献している。コロナに対抗する薬ができるように社会に貢献したい」と語る。
ホーキンス氏はアドバイザーとしてHPに就任してからフルタイムで働いているという。「HPには素晴らしいアイデアと素晴らしいチャンネル、グローバルで質の高い製造設備という3つを持っている希有な企業だ」とホーキンス氏。
なお、HP 200Aという組織名の成り立ちについて、ホーキンス氏は「HPのガレージで生まれた最初の製品がHP 200Aであり、それらは純粋なイノベーション。ガレージから生まれたという意味で付けられた」と語る。
またボルウェル氏は現代のマニュファクチャリングについて「イノベーションが加速しており、1つの企業でやるのは不可能で、外部とのパートナーシップが重要だ」と語り、HPは数多くのスタートアップとパートナーシップを築いており、そういった企業と関わることで、自らの若返りも果たしているという。
リチャーズ氏はマイクロ流体力学について「この30年間でさまざま開発してきたが、3Dプリンタという新しい応用分野を見つけた。これらの応用をパートナーと考えている。この技術から新しいソリューションを提供する」と意欲を見せた。
最後にホーキンス氏は「イノベーションはプラットフォームがあって初めて役に立つ。HPはグローバルに展開でき、スケーラブルもあり信頼感もある。今後のイノベーションを楽しみにしている」と語った。
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