ASUS JAPANは、Tiger Lakeの開発コード名で知られる第11世代Coreプロセッサ搭載モデルを多数用意した。その中で、13.3型モバイルPCの主力モデルとなるのが、「ZenBook 13(UX325EA)」だ。上位モデルのCPUはCore i7-1165G7(4コア8スレッド、1.2GHz〜4.7GHz、cTDP 12W〜28W)を、GPUはIntel Iris Xe Graphicsを搭載する他、メモリは16GB(LPDDR4X-4266)を備える。
ボディーサイズは、約304(幅)×203(奥行き)×13.9(厚さ)mmで、重量が約1.15kgとなる。フットプリントの小ささに加えて、この厚みと重量であれば、どこにでも持ち運んで仕事ができる。
今回レビューした上位モデル「UX325EA-EG124TS」の価格は15万8910円、Core i5-1135G7を搭載する下位モデル(UX325EA-EG109TS)の場合は13万6182円だ。どちらもMicrosoft Office Home & Business 2019が付属し、さらに下位モデルをベースにWPS Office Standard Editionとしたエントリーモデル(UX325EA-EG109T)は11万3455円(いずれも税別)で用意されている。
まずは本体回りを見ていこう。本体左側面には、HDMIポートとThunderbolt 4に対応するUSB Type-Cポートが2つ用意されている。このためUSB Type-Cポートはファイルのやり取りだけでなく、USB Power Delivery(USB PD)に対応する他、ディスプレイを接続しての映像出力(DisplayPort Alternate Mode)も可能だ。
右側面にはUSB 3.2 Gen1のUSB Type-Aポートに加えて、microSDカードスロットが用意されている。なお、ZenBook 14シリーズと同じように、オーディオ出力用にUSB Type-C→3.5mm変換ケーブル、有線LANはUSB Type-A→RJ-45変換ケーブルをそれぞれ付属するのがユニークだ。
ボディーカラーは、「パイングレー」と呼ばれる色調で統一されている。液晶ディスプレイの天面に、従来モデルと同じように、ASUSのロゴを中心として同心円の波紋がある「スピンメタル仕上げ」となっている。光が屈折してその線を浮き上がらせるため、とても美しく感じる。
エルゴリフトヒンジの採用により、液晶ディスプレイを開くとキーボード面がチルトして少し傾斜が付く。これにより、底面に空洞が生まれることで冷却性能の向上と、入力時の負担が軽減するのもこれまでと同様だ。
液晶ディスプレイは左右が約4.72mm、上部が約9.75mmの狭額縁ベゼルが採用されており、画面占有率は85%を占める。コンパクトながら見やすい画面だ。
側面ギリギリまでキーを配置する「エッジ to エッジキーボード」の導入により、コンパクトなボディーに日本語89キーのキーボードを搭載している。おかげでキーピッチは約19.05mm、キーストロークは約1.35mmを確保する。キーボードは「イルミネートキーボード」の採用によってキーの周囲が浮かび上がる形となっており、暗い場所でも非常に見やすい。
一方、2020年発売のZenBook 14と共通で、Enterキーの右側にHomeキーやEndキーなどのキーを配置しており、いきおい余ると触れてしまうことが度々あった。2019年のモデルのように、BackSpaceキーの上部に電源ボタンがあるよりはまだいいが、この配列はミスタイプを誘いやすいので注意したい。
この他の特徴として、付属ユーティリティーにより「パフォーマンス」「スタンダード」「ウィスパー」の3つでCPUファンの動作を制御できるようになっている。パフォーマンスだと若干音がするかなといった程度だったが、ウィスパーではかなり静かに動作する。
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