今回の製品からは、スマホアプリ「MF light」が「MF light2」へと進化し、デザインも一新された。使い勝手もかなり変わっているので、こちらもチェックしておこう。
最大の違いはホーム画面のデザインだ。以前は簡素なリスト形式だったが、今回のアプリでは部屋を模したデザインとなり、そこに表示される照明やTV、エアコンのアイコンをタップすることでそれぞれの操作が行えるようになった。直感的に利用できるという意味では非常に分かりやすい。
特に以前のアプリは項目数が多すぎて、全機能を表示するために上下のスクロールを必要としていたが、今回のアプリでは1画面で完結するようになった点が大きい。今回は、画面サイズが比較的小さい「iPhone 12 mini」を使ってみたが、スクロールなしで表示できた。
この部屋のイラストは、リビングと寝室の2つから選択可能で、設置先の部屋に近いデザインを選ぶことができる。また、TVやエアコンの操作はもちろん、赤外線リモコン機能のセットアップもこの画面から行えるなど、使いやすく工夫されている。
以上ざっと見てきたように、本体側のデザインは一切変わっていないが、新しいリモコンの追加を中心に、使い勝手が大幅に改善され、アプリのリニューアルによって、操作もより直感的に行えるようになった。
従来は「みまもりモード」という名前だったのが「警戒モード」という直接的な名称に変わり、リモコンに専用ボタンが搭載されるなど機能がより前面に押し出されるようになった。位置づけがはっきりしたことで、より分かりやすくなり、ユーザーとしても「なるほど使ってみよう」となりやすい。こうしたブラッシュアップは歓迎だ。
一方で気になったのは、新しく追加されたリモコンでは、照明を電球色もしくは白色に変更した後、オフ→オンを行うと、元の中間色に戻ってしまうことだ。従来の「電球色100%」および「白色100%」というボタンが、今回のリモコンで省かれているのが原因だろう。
本製品は従来のリモコンも添付されているので、「電球色100%」および「白色100%」のままでのオン/オフはそちらを使えばよいのだが、完全な上位互換/下位互換でないのは少々分かりづらい。2つのリモコンを室内のどこに配置するか、本製品を購入したユーザーは、まずそれを悩むところから始めることになりそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.