プロナビ

CMR方式の大容量HDD「Seagate IronWolf Pro 18TB」を試すNAS用18TBの実力は?(2/2 ページ)

» 2021年03月24日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]
前のページへ 1|2       

HDD性能の進化を実感

 ベンチマークテストで性能をチェックしていこう。まずは定番のCrystalDiskMark 8.0.1だが、今回はデータサイズを標準の1GiBと大きなサイズの64GiBに設定した状態でテストを行った。シーケンシャルリード/ライトともに毎秒270MBを超えており、ほぼスペックの最大データ転送速度通りの速度が確認できた。Serial ATA(毎秒3Gbps)時代のSSDを上回るレベルに達しており、地味ながらHDDの性能も着実に向上していることが分かる。

Seagate IroWolf Pro 18TB 今回利用したテスト環境
Seagate IroWolf Pro 18TB CrystalDiskMark 8.0.1(1GiB)のスコア
Seagate IroWolf Pro 18TB CrystalDiskMark 8.0.1(64GiB)のスコア

HDD全域のアクセス性能

 HDDは円形プラッタの外周から利用される。円の周速度は外周の方が高速なため、最初が最も高速で、使っていくと徐々に遅くなっていく。そこで、HD Tune Pro 5.75を利用してHDD全域のアクセス性能を測定してみた。リードは最大毎秒276.7MB、最小が毎秒123.4MBだ。ライトも似たようなスコアだった。

 10TB利用した時点でも、毎秒200MB以上の性能を保っているのは大きい。QLC NANDフラッシュメモリは、キャッシュが切れると毎秒100〜150MB程度に落ち込んでしまうために、シンプルに大容量のデータの読み書きを低頻度で行う用途であれば、QLC NANDフラッシュメモリを搭載した安価なSSDよりも向いている場合もある。NASではそのような運用がメインであり、PCのデータドライブとして使う場合もそうだろう。

Seagate IroWolf Pro 18TB HD Tune Pro 5.75のスコア(ブロックサイズ8MB、リード)
Seagate IroWolf Pro 18TB HD Tune Pro 5.75のスコア(ブロックサイズ8MB、ライト)

データ復旧サービスの魅力も大きい

 原稿執筆時点での価格は税込みで6万5000円前後、Amazon.co.jpの価格は5万7280円だった。同様に4TB SSDの最安値は4万9980円であり、4倍以上の容量を持つことを考えると悪くない選択肢ではないだろうか。

 IronWolf Proには、3年間の「Seagate Rescue データ・リカバリー・サービス」が付帯することも魅力だ。故障や事故、自然災害が発生した場合に、90%の成功率を誇る同社のリカバリーサービスが受けられる(別途ユーザー登録が必要)。

 ストレージが大容量になるほどトラブル時に失うデータも大きくなり、サードパーティーのデータ復旧サービスはデータ容量に比例してコストがかかるだけに、ありがたいサービスだ。大容量HDDに付帯するサービスとしては非常に魅力的であり、積極的にIronWolf Proを選ぶ理由になりうる要素だと感じる。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年01月06日 更新
  1. 2026年のPC市場は「茨の道」か メモリ枯渇と価格高騰が招く“二極化”のシナリオ (2026年01月05日)
  2. PLAUDやNottaのライバルとなるか? 画面付きでUSB Type-C直挿しできるAIボイスレコーダー「TALIX & DingTalk A1」の完成度と“アプリの壁”を検証 (2026年01月05日)
  3. 薄型ノートPC「LG gram」の2026年モデルが登場 新素材「Aerominum」で耐久性を向上 (2026年01月05日)
  4. 140W給電、Thunderbolt 5対応など14-in-1の「Anker Prime ドッキングステーション」がセールで1万円引き (2026年01月05日)
  5. 充電ストレスからの解放! 「Apple Watch Ultra 3」を選んだ理由と実機を使って分かったこと (2026年01月03日)
  6. デルのノートPCブランド「XPS」が復活 市場の声を受け1年で異例の方針撤回、新モデルは“タッチセンサー”も廃止 (2026年01月06日)
  7. ワイヤレスでもハイレゾ級の高音質を実現する「Edifier M60」がセールで21%オフの1万8980円に (2026年01月05日)
  8. イヤフォン連携&文字起こし無料! 無線機能を省いて物理ボタン搭載の異色AIレコーダー「HiDock P1」実機レビュー (2026年01月04日)
  9. 「35歳以下は節約しか知らない」 シャープが“野性味”を取り戻すために選んだ、オール日本人体制への回帰 (2026年01月01日)
  10. クルマは95%の時間停まっている――シャープが挑む「部屋になるEV」と、大阪・堺筋本町への本社移転が示す覚悟 (2026年01月02日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年