ASUS JAPANの「ZenBook S UX393EA」は、CPUに開発コード名「Tiger Lake」こと第11世代Coreプロセッサを採用したノートPCだ。13.9型で3300×2200ピクセル表示対応の高精細液晶ディスプレイ、2基のThunderbolt 4端子など、先進の洗練された装備が特徴だ。Intelが最高のモバイル体験ができると認める「Intel Evo Platform」にも対応する。評価機を入手したのでレビューしていこう。
ボディーは、マグネシウム合金とアルミニウム合金を併用したフルメタル仕様だ。「ジェードブラック」と呼ばれるカラーは、わずかにブラウン系の色味のあるブラックで、天面はZenBookの象徴であるスピン加工で仕上げている。エッジはレッドカッパーをダイヤモンドカットでアクセントに加えることで高級感を演出する。ボディーサイズの公称値は、約306(幅)×224(奥行き)×15.7(厚さ)mm、重量は約1.35kgだ。
画面サイズを考慮しても最近のモバイルノートPCとしてはやや重めではあるが、バッテリーは67Whと大容量タイプを搭載しており、3.3Kの高精細なディスプレイを搭載しながらも公称で約13.7時間のバッテリー駆動が可能だ。約49分で60%までの高速充電にも対応している。
画面の美しさも特筆できる。アスペクト比3:2の画面は、本製品以外ではSurfaceシリーズなどが採用しているが、16:9のアスペクト比が主流だけに、少し違和感があるかもしれない。しかし、縦に広い画面はサイズ以上に大きく感じ、Web閲覧も情報量が増えて快適に行える。良い意味での違和感といえるだろう。
13.9型で3300×2200ピクセルの高解像度表示が可能だ。画素密度は約285ppiで、通常の使用距離からは意識して見てもドットが判別できない。輝度は公称値で500ニト、DCI-P3比で100%、sRGB比で133%の広色域に対応している。IPS方式の記載がないが、視野角が広く発色も良好で、IPS系のパネルを採用していると思われる。
画面にはタッチパネル(静電容量式)も搭載しており、画面に直接触れて操作できる。表面は光沢仕上げのため照明などが比較的映り込みやすいが、輝度が高いので通常利用時にはほとんど気にならない。
続いて、内部システムを見ていこう。
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