3.3Kの高解像度液晶を搭載した先進プレミアムモバイル「ZenBook S UX393EA」を試すIntel Evo Platformにも対応!(3/4 ページ)

» 2021年04月02日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]

打ちやすく工夫された入力環境を装備

 キーボードは、ボディーの横幅いっぱいにアイソレーションタイプのキーを6列配置する。キーピッチは縦/横ともに約19mmを確保している。Enterキーを大きく確保し、小さめながらカーソルキーは他のキーと独立して配置するなど、使いやすさ、誤入力のしにくさに対する工夫が見られる。キーのスイッチも反発が強すぎることがなく、感触は良好だ。

 文字部分がじんわりと光る上品なキーボードバックライトも搭載している。また、タッチパッドには、LEDでテンキーが浮かび上がり、テンキー代わりになるNumberPad 2.0を装備する。パッドの右上部分のタップで簡単にオン/オフを切り替えられる。数字入力の際にはとても便利だ。

ZenBook S UX393EA キーボードはサイズにゆとりがあって打ちやすい
ZenBook S UX393EA カバーを開くと適度な傾斜がつくリフトアップヒンジを採用する。ディスプレイ部分は約135度まで開き、キーボードには2.3度の傾斜がつく。空間を作り出すことで、放熱をスムーズに行う効果もある
ZenBook S UX393EA キーボードバックライトはキートップの文字が光るタイプだ
ZenBook S UX393EA パッドにLEDのテンキーが浮かび上がるNumberPad 2.0も搭載している

最新世代ならではの高い性能を発揮

 ベンチマークテストの結果を掲載しよう。

 評価機の仕様はCore i7-1165G7(4コア8スレッド、2.8GHz〜4.7GHz)、メモリがLPDDR4X-4266の16GB、グラフィックス機能がIntel Iris Xe Graphics、ストレージが1TBのNVMe SSD(Intel 660p)、OSがWindows 10 Home 64bitという環境だ。MyASUSで設定できるファンモードは、パフォーマンスとスタンダードの2種類で測定した。

 比較対象として、約3年前に発売された第8世代Coreプロセッサ(Core i5-8250U、4コア8スレッド、1.6GHz〜3.4GHz)を搭載したノートPC(ThinkPad T480s)のスコアも掲載している。

 パフォーマンスモードのスコアは、Core i7-1165G7搭載機としても優秀な部類に入るスコアで、比較対象を圧倒している。CPUパフォーマンスはもちろん、高速メモリの採用により、Intel Iris Xe Graphicsの描画性能もしっかりと引き出していることが分かる。

ZenBook S UX393EA テストに利用した評価機のスペック
ZenBook S UX393EA CINEBENCH R20のスコア比較
ZenBook S UX393EA CINEBENCH R23のスコア比較
ZenBook S UX393EA PCMark 10のスコア比較

 PCMark 10/Modern Office Battery Lifeでは、駆動時間が8時間25分(液晶ディスプレイの輝度は50%)だった。3.3Kの高精細で明るい液晶ディスプレイを備えていることを考慮すると、かなり健闘している。

 動作音はモバイルノートPCとして標準的な水準だ。アイドル時や低負荷時は無音に近く、高負荷時は少し目立つ音になる。パフォーマンスモードの方が少し負荷に対してファンが敏感に反応する傾向はある。発熱はボディーの奥が中心で、手がよく触れるパームレスト部分は特に熱くならない。

ZenBook S UX393EA PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア(スタンダードモードの場合)。3.3Kの高精細で明るい液晶ディスプレイを搭載していることを考えれば、かなり健闘しているといえるだろう
ZenBook S UX393EA 3DMarkのスコア比較。比較対象のThinkPad T480sのTime Spyはエラーで計測できなかった
ZenBook S UX393EA FINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマークのスコア比較
ZenBook S UX393EA 動作音の測定結果。室温は22度、暗騒音は32dBで、本体前面5cmの距離から測定した。高負荷時はFINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマーク時のピーク動作音だ
ZenBook S UX393EA FINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマークの終了直前にFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー。室温は22度、パフォーマンスモードで行った

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