キーボードは、ボディーの横幅いっぱいにアイソレーションタイプのキーを6列配置する。キーピッチは縦/横ともに約19mmを確保している。Enterキーを大きく確保し、小さめながらカーソルキーは他のキーと独立して配置するなど、使いやすさ、誤入力のしにくさに対する工夫が見られる。キーのスイッチも反発が強すぎることがなく、感触は良好だ。
文字部分がじんわりと光る上品なキーボードバックライトも搭載している。また、タッチパッドには、LEDでテンキーが浮かび上がり、テンキー代わりになるNumberPad 2.0を装備する。パッドの右上部分のタップで簡単にオン/オフを切り替えられる。数字入力の際にはとても便利だ。
ベンチマークテストの結果を掲載しよう。
評価機の仕様はCore i7-1165G7(4コア8スレッド、2.8GHz〜4.7GHz)、メモリがLPDDR4X-4266の16GB、グラフィックス機能がIntel Iris Xe Graphics、ストレージが1TBのNVMe SSD(Intel 660p)、OSがWindows 10 Home 64bitという環境だ。MyASUSで設定できるファンモードは、パフォーマンスとスタンダードの2種類で測定した。
比較対象として、約3年前に発売された第8世代Coreプロセッサ(Core i5-8250U、4コア8スレッド、1.6GHz〜3.4GHz)を搭載したノートPC(ThinkPad T480s)のスコアも掲載している。
パフォーマンスモードのスコアは、Core i7-1165G7搭載機としても優秀な部類に入るスコアで、比較対象を圧倒している。CPUパフォーマンスはもちろん、高速メモリの採用により、Intel Iris Xe Graphicsの描画性能もしっかりと引き出していることが分かる。
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeでは、駆動時間が8時間25分(液晶ディスプレイの輝度は50%)だった。3.3Kの高精細で明るい液晶ディスプレイを備えていることを考慮すると、かなり健闘している。
動作音はモバイルノートPCとして標準的な水準だ。アイドル時や低負荷時は無音に近く、高負荷時は少し目立つ音になる。パフォーマンスモードの方が少し負荷に対してファンが敏感に反応する傾向はある。発熱はボディーの奥が中心で、手がよく触れるパームレスト部分は特に熱くならない。
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