別格のサウンドを楽しめるワイヤレススピーカーで360 Reality Audioを試す山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/3 ページ)

» 2021年05月18日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

 ソニーから、立体音響技術「360 Reality Audio」(サンロクマル・リアリティオーディオ)に対応したワイヤレススピーカーが登場した。3D音楽配信サービスと組み合わせることで、従来のスピーカーとは比べ物にならない、臨場感があるライブさながらの音楽を楽しめるのが大きな特徴だ。

 本製品はいわゆるスマートスピーカーではないが、Chromecast built-inに対応しており、Google Homeネットワークに組み込んでストリーミング再生が行える他、セットアップにはGoogle Homeアプリを用いたり、3D音楽の再生にAlexaが使用できたりするなど、音声アシスタントとはかなり密接に関係している。

 今回はスマートスピーカーに近い外観を持つ下位モデル「SRS-RA3000」を対象に、セットアップの手順から具体的な使い方までを紹介する。

SRS-RA3000 RA5000 ソニーの「SRS-RA3000」。360 Reality Audio認定スピーカーの1つだ。本体サイズは約146(幅)×155(奥行き)×247(高さ)mmで、直販のソニーストア価格は税込み3万6300円だ
SRS-RA3000 RA5000 こちらは上位モデルの「SRS-RA5000」(左)と並べたところ。本体サイズは約235(幅)×225(奥行き)×329(高さ)mmで、ソニーストア価格は同6万6000円となる

六角形の巨大なボディーで音声アシスタントは非搭載

 まずは外観を見ていこう。本製品は見た目こそ円柱型に見えるが、上から見ると円ではなく、六角形になっているのが特徴だ。天面には音楽の再生や一時停止、音量調整などのボタンに加え、各種ステータスを表示するLEDがある。スマートスピーカーではないため、アクションボタンの類はない。

 サイズはかなり巨大で、第3世代のEchoと比べても背は高く、直径も大きい。購入する前の段階で、置き場所はある程度決めておいた方が、後で困らずに済むだろう。ちなみに置き場所に合わせて音を自動的に最適化する機能があるので、セットアップ完了後に置き場所を移動させるぶんには問題ない。

 接続はWi-Fiに加え、Bluetooth、さらには一般的な3.5mmのオーディオジャックを用いての有線接続にも対応する。このうちメインとなるのはWi-Fiで、スマホのGoogle Homeアプリを用いてセットアップを行う。また3D音楽の再生にあたり、Alexaのセットアップも行うという、珍しい二段構えになっている。

 これは3D音楽を提供するAmazon Music HDを音声でコントロールするには、同じAmazonが提供するAlexaが必要になるという理由だ。つまりスピーカー本体との連携はGoogle Homeを利用し、再生のコントロールはAlexaを使うという図式になる。

 本製品のリリースに合わせて、Amazon Music HD以外の音楽サービス(deezerやnugs.netなど)でも3D音楽の提供が始まったので、今後楽曲が充実していけばこれ以外のフローも生まれてくるはずだが、現状で3D音楽を楽しもうとすると、これらの手順を念頭に設定を行う必要がある。

 ちなみに、3D音楽でない一般的な楽曲をワイヤレス再生するだけならば、Google Home経由でのストリーミング再生でも構わないし、またBluetooth接続など他の選択肢もある。このあたりは再生する音楽ソースによって経路が変わるので、実機を使って試行錯誤することになる。

SRS-RA3000 RA5000 付属品はシンプルで、本体と電源ケーブルのみだ。この他に取扱説明書一式が付属する
SRS-RA3000 RA5000 第3世代Echoとの比較。かなりサイズが大きいことが分かる。バッテリーは搭載しない
SRS-RA3000 RA5000 500mlペットボトルとのサイズ比較。背丈はかなりのものだ
SRS-RA3000 RA5000 円柱型に見えるが、実際には六角形だ。側面に2カ所ある穴が開いた金属パネルはビームトゥイーターとなる
SRS-RA3000 RA5000 天板部には音量調整および再生/一時停止のタッチUIを備える。その上にはステータス表示のLEDがあり、ここもタッチ操作に対応する
SRS-RA3000 RA5000 電源ケーブルは一般的な2ピンのメガネタイプケーブルだ。上位モデルは電源が外付け(ACアダプター)なので、ここは本製品の方が優秀だ。電源コネクターの上にはオーディオ入力ポートがある
SRS-RA3000 RA5000 隣にはUSBポートに加え、用途不明な2つのポートがある。普段はカバーで覆われている

 続いて、セットアップに移る。

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