プロナビ

次期Windowsはどういった姿になるのか?Windowsフロントライン(2/2 ページ)

» 2021年06月04日 06時00分 公開
前のページへ 1|2       

Windows 11 or 21H2?

 今回のもう1つの密かなテーマは「ここで発表されるWindowsの位置付けがどうなるのか」という部分だ。

 前述のように、Sun Valleyと呼ばれる新UIや機能を備えたWindowsが登場するというのは確実なのだが、これが「21H2」という“Windows 10”向けの大型アップデート(機能アップデート)として提供されるのか、あるいは「Windows 11」のような名称で新しいWindowsとして提供形態が変化するのかという部分で意見が分かれている。

 ZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏は、「Windows 10 21H2のようなアップデートの形では提供されず、よりコンシューマーをターゲットとした通常の“機能”アップデートとは異なる形」だと予想している

 つまり、今まで通り「November 2021 Update」のような名称で特定時期に全ユーザーに一斉配信されるようなものではなく、「コンシューマー市場をターゲットとした形の専用バンドル」のようなイメージに近いものだろう。

 「Cloud PC」のような機能が登場するのではないかと話題になっているが、より「Microsoft 365 for Consumer」のような仕掛けをイメージするといいのかもしれない。

 Sun Valleyにおけるコンシューマー向けとなるブランチの分岐の可能性についてはNeowinも言及しており、21H1とは単一のWindowsイメージを全てのユーザーに提供するのではなく、ターゲットに応じて(機能の)バンドルを変更する試みではないかとの推測だ。

 それにともない、Windows(Windows 10)に新名称が登場するのではないかとの憶測も出ている。ほんの一例ではあるが、前出のボーデン氏が自身のTwitterアカウントで行っている名称アンケートにある「Windows 11」「Windows(番号なし)」のようなケースだ。

 いずれにせよ、共通するのは「Windowsそのものは変化しないが、周囲の機能の組み合わせによりターゲットや利用体験が変化する」という拡張機能による差別化の考えだ。それを「全く新しいWindows」とするかは難しいところだが、「Windows Feature Experience Pack」みたいな概念も含め、6月24日までに出てくる情報で検証していきたい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月29日 更新
  1. ミリ波レーダーで高度な検知を実現する「スマート人感センサーFP2」を試す 室内の転倒検出や睡眠モニターも実現 (2024年03月28日)
  2. Synology「BeeStation」は、“NASに興味があるけど未導入”な人に勧めたい 買い切り型で自分だけの4TBクラウドストレージを簡単に構築できる (2024年03月27日)
  3. ダイソーで330円の「手になじむワイヤレスマウス」を試す 名前通りの持ちやすさは“お値段以上”だが難点も (2024年03月27日)
  4. 「ThinkPad」2024年モデルは何が変わった? 見どころをチェック! (2024年03月26日)
  5. ダイソーで550円で売っている「充電式ワイヤレスマウス」が意外と優秀 平たいボディーは携帯性抜群! (2024年03月25日)
  6. 次期永続ライセンス版の「Microsoft Office 2024」が2024年後半提供開始/macOS Sonoma 14.4のアップグレードでJavaがクラッシュ (2024年03月24日)
  7. 日本HP、個人/法人向けノート「Envy」「HP EliteBook」「HP ZBook」にCore Ultra搭載の新モデルを一挙投入 (2024年03月28日)
  8. サンワ、Windows Helloに対応したUSB Type-C指紋認証センサー (2024年03月27日)
  9. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  10. レノボ、Ryzen Threadripper PRO 7000 WXシリーズを搭載したタワー型ワークステーション (2024年03月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー