メモリ倍増の新型タブレット「Fire HD 10 Plus」を画面付きスマートスピーカーとして使ってみた:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

» 2021年06月22日 12時00分 公開
[山口真弘,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Echo Showとほぼ同じ使い方が可能 マイク感度は差あり

 さてこのShowモードでは、どのようなことができるのだろうか。画面を右から左にスワイプすると、Echo Showと同じく、利用頻度の高い6つの機能へのショートカットが表示される。これらを使えば、音声で呼び出さなくとも、画面タップで任意の機能を呼び出して操作が行える。

Fire HD 10 Show 話しかけると、Echoでおなじみの青いバーが画面下部に表示され、音声による応答を行う
Fire HD 10 Show 画面を右から左にスワイプすると各種メニューが表示される。コミュニケーション、ミュージック、定型アクション、スマートホーム、ビデオ、アラームという基本操作はここから画面タップで行える。ちなみにこの顔ぶれはEcho Show 8と同じだ
Fire HD 10 Show 他のEcho端末やAlexaデバイスと音声でコミュニケーションが行える。同様に一部の特殊な機能を除けば、Echo Showで行えるのとほぼ同じことが可能だ

 Showモードでできる操作は、基本的にEcho Showと同じだ。中には、呼びかけに使うウェイクワードが、Echo Showの場合は4つの選択肢から選べるのに対して、本製品はAlexaとAmazonの2択しかないなど、機能が省略されている場合がある他、インカメラを監視カメラのように使うといった特殊な機能はないが、それ以外はおおむね同等と考えてよい。

 ただしマイクの性能は、Echo Showとはかなりの差がある。聞き取り性能が最大になるようチューニングされているEcho Showと異なり、本製品はタブレットをベースとしているためか、マイクの性能は高くなく、至近距離から呼びかけてもなかなか反応してくれないことがある。

 試した限りでは、従来モデルに比べかなり小さな声にも反応するよう改善されているように思えるが、それでもEcho Showやその他のEchoシリーズとは差がある。両者を同じ室内で併用すると、手前にある本製品ではなく遠くにあるEcho Showが応答することがあり、かなりのストレスだ。利用場所を分けるなどして対応するしかない。

Fire HD 10 Show Echo Show 8(左)に代表される、Echo Showシリーズとはできることはほぼ同じだが、マイク性能などにかなりの差がある。このあたりはやはり専用機が有利だと感じさせられる

モードによる使い方の違いが混乱を招く?

 さて本製品には、ワイヤレス充電スタンドと組わせてスマートスピーカーとして使うにあたり、多くのユーザーが混乱するであろう点が2つある。

 1つは、Fireの画面にロックがかかった状態だと、スマートホームを操作しようとした場合に「端末をロック解除してください」と答えられ、操作が行えないことだ。

 本製品は過去のモデルと異なり、セットアップ時にPINまたはパスワードの設定が必須な仕様に改められている。これは設定完了後に手動解除することも可能なのだが、これが有効のままだと、Showモードで天気を尋ねたり、音楽を再生したりするなどの基本操作はできても、スマートホームを操作しようとするとロック解除を求められる。これでは使い物にならない。

 これを回避するには、ハンズフリーの設定にある「信頼できるネットワーク」を開き、現在接続中のWi-Fiを追加する。これにより、そのWi-Fiネットワークに接続している間は、ロックを解除しなくとも、スマートホームデバイスが操作できるようになる。例えば自分の部屋でのみ専用のSSIDを使うようにすれば、自室内での利用時は、前述の操作でロック解除が不要になる。

Fire HD 10 Show 設定画面の「ハンズフリー」→「信頼できるネットワーク」を開き(左)、現在利用中のWi-Fiネットワーク(のSSID)を追加することで、その範囲内ではロック解除せずにスマートホームデバイスを音声で操作できるようになる(右)

 もっとも、Wi-Fiの電波が届く範囲は部屋単位で都合よく区切れるわけではなく、家族と共用している場合は混乱を招きかねない。また上記の設定を行っていても、ホーム画面を右から左へスワイプすることで表示されるメニューは、ロックがかかったままだと表示できない。

 結果的に、やはりロックは解除しておいた方が使いやすいという結論になりがちだが、その状態では誰でもFireを操作できてしまうので、プライベートな性格が強いアプリ、具体的にはメールなどの利用はためらわれる。1人暮らしのユーザーならまだしも、こうした利用環境ごとの使われ方が、きちんと想定されていない印象を受ける。

Fire HD 10 Show 上記の設定を行っても、Showモードのホーム画面を右→左にスワイプすると本来表示されるこの画面は、ロックしたままでは表示されない

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー