PC USERではこれまでTiger Lake搭載PCについてレビューしてきたのでご存じの方も多いと思うが、ZenBook 14が採用しているGPUのIris Xe Graphicsは、ライトなゲームタイトルであれば十分に動作する。そこでまずはゲーム向けの定番ベンチマークテストである「3DMark」を実行してみた。結果は以下の通りだ。
このデータを元に、筆者の手持ちゲーミングノートPC(Core i7-9750H/6コア12スレッド、メモリ16GB、GeForce RTX 2060/グラフィックスメモリ6GB)と比較したのが以下のグラフとなる。
まあGeForce RTX 2060を搭載するゲーミングPCと比べればこの程度の差が開くのは当然だが、しかし内蔵のGPUとしては、かなりのスコアが出ていると言える。例えば3DMarkのTime Spyで、筆者のゲーミングノートPCを内蔵GPUのIntel UHD Graphics 630に変更してテストするとこういう結果になる。
GPUの世代が変わるとスコアも変わるだけでなく、Iris Xe Graphicsはそれ以上に進化を遂げており、これまでの内蔵GPUの概念を変えてしまうほど性能が向上していることがお分かりいただけるだろう。
この他、Iris Xe Graphicsの性能を測るための定番ベンチマークテストとなっている、「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果も掲載しておく。一番重い設定の「最高品質」でも「やや快適」という結果なので、このクラスのゲームであれば十分に遊べる。仕事の合間の息抜きに、ゲームも快適に楽しめる。
ここまで見てきたように、ZenBook 14はCPUやGPUの性能、ストレージだけでなく、用意されている端子の種類もそつなくまとめており、ビジネス向けに使うのであれば十分活躍してくれる1台だ。中でも特筆すべきなのはバッテリーの持ち時間で、この原稿もZenBook 14で書いているが、バッテリーの減りも遅く、テキストを作成したり、Excelでグラフを作ったり、簡単な画像編集であれば、充電をしなくてもフルに1日使えるという実感を得た。
重量も1kgを切っているので、持ち運びもスムーズに行える。価格は税込み15万9800円とリーズナブルで、Officeなしモデル(UX435EAL-KC099T)なら13万9800円とより安価だ。リモートワークをしっかりとこなしたい、在宅ワークで仕事だけでなくちょっとした息抜きとしてゲームをしたいと思うなら、安心してお勧めできるモデルだと思う。
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