そういった空気の中で、マイニングブームによるハイエンドグラフィックスカードの急激な需要増だけは、落ち着いたかに見えた。しかし、「平常化は、いや、まだまだ……」とのコメントを複数のショップで聞いた。
あるショップは「(マイニングに適している)非LHRモデルの店頭在庫を探す動きが最近活発になっていますね。すぐにマイニングに使うというより、非LHR版が手に入る今のうちにストックしておいて、将来のブーム再燃に備えるということもあるみたいです」という。
とはいえ、非LHR版だと店側が断定するのも難しい。「LHRのロゴが貼っていないパッケージでも制限をかけていることもあるみたいで、そこをはっきりさせていないメーカーが結構多いんですよ。正直、相談されても明言できない状況です」(同店)
一方で、「これまでグラフィックスカードの枯渇や高騰で買えなかった一般のお客さんが、夏休みや夏のボーナスを機に買いに来られるという動きもあって、2層で盛り上がっている感もあります」(別のショップ)といった話も聞いた。
いずれも、一過性の動きとみる向きが多い。が、いつまで続くかもまた見えない。
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