ベンチマークテストで性能を確認しよう。FireCuda 530は2TBモデル、P5 Plusは1TBが評価機だ。テスト環境は別掲した通りで、マウスコンピューターのゲーミングデスクトップPC「G-Tune HP-Z」を使用した。
CPUはIntelのCore i9-11900Kで、Intel Z590チップセットのシステムを利用している。一部のテストでは、比較対象として、2020年12月に購入したゲーミングノートPCに標準で搭載されていたエントリー向けのPCI Express 3.0対応のSSD(Kingston OM8PCP3512F)のスコアも記載した。
ひよひよ氏制作の定番ベンチマークテスト「CrystalDiskMark 8.0.4」で基本性能をチェックした。コンシューマー向けの製品なので設定はデフォルトで、テストデータのサイズは標準の1GiBと最大の64GiBで実行した。
FireCuda 530は、シーケンシャルリード/ライトともに毎秒7000MB前後のスコアだ。リードの方は若干公称値より低いが、それでも非常に優秀なスコアである。ランダム4Kリード/ライトのスコアも極めて優秀だ。64GiBでは2列目のQ1T1のスコアに影響が見られる。
P5 Plusについては、シーケンシャルリード/ライトとも公称値を上回るスコアで、64GiBでもほとんど変わらなかった。ランダム4Kリード/ライトのスコアもFireCuda 530には及ばないものの優秀だ。
比較対象のSSDはエントリー向けらしいスコアになっている。おそらくQLC NANDフラッシュメモリを搭載していると思われるが、同じPCI Express SSDでもミドル/エントリークラスのPCに搭載されているSSDはこれくらいの性能のものも少なくない。
次に、ATTO Disk Benchmark 4.01のスコアを見よう。リード/ライトともにCrystalDiskMarkより少し低いスコアになるのは、ほぼ全てのSSDに共通する傾向で、どちらのSSDも公称値よりやや低いスコアとなっている。
ブロックサイズ別では、FireCuda 530の優秀さが目立つ。小さいサイズから大きいサイズまで、リード/ライトとも死角のない性能を発揮できることが分かる。
P5 Plusについては、小さいサイズではリードとライトの差が大きい。ライトについてはFireCuda 530を上回る部分もある一方、小さいサイズのリードのスコアは相対的に低くなっている。
続いて、SLCキャッシュや転送スピードなどを確認する。
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