メニューは左から大分類/中分類/小分類と並ぶ3ペインのスタンダードな構成で、項目数自体も多く調整の自由度は高いのだが、唯一気になったのは、「音量」「明るさ」のうち、ショートカットに設定できるのはどちらか一方に限られることだ。
多くのモバイルディスプレイでは、直感的な操作を必要とする「音量」「明るさ」については、メニューを表示せずにボタンだけで簡単に操作できる仕組みになっている。しかし本製品の場合、これらはショートカットへの自由割当となっており、設定可能なのが1項目に限られる。
そのため、「音量」「明るさ」のうちショートカットに割り当てられなかったもう一方は、メニューの階層を奥深くまで開いて操作しなくてはいけない。明るさはそう頻繁に設定を変えないので、音量さえショートカットで操作できれば問題ないという人ならば気にならないだろうが、できればこの2つは簡単に操作できる手段を用意してほしかったところだ。
以上のように、機能の豊富さでは群を抜く製品だ。上記のショートカットの設定、さらにはバッテリー駆動時の挙動など多少分かりづらい点はあるが、機能自体が不足しているわけではないので、いったん慣れてしまえば問題はない。
付属品の充実ぶりも特徴で、文字通りのオールインワン製品となっている。その独特のボディーデザインゆえビジネスユースでの利用は難しいかもしれないが、正面から見れば特に違和感はないだろう。少なくとも性能面で、そうしたポテンシャルは十分過ぎるほどある。
価格は同社直販のASUS Storeで税込み4万9320円とそこそこ高価だが、機能や付属品を見ると納得の1台だ。この価格帯になると4K対応モデルもあるので悩ましいが、そこはあくまで用途次第だろう。今回紹介したホワイト以外にブラックも用意されているので、購入を検討する人は、こちらも合わせてチェックしてみてほしい。
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