税込み2万2000円のWindowsタブ「mouse E10」を使って分かったこと【後編】(3/3 ページ)

» 2021年11月25日 12時00分 公開
前のページへ 1|2|3       

サブにはサブの便利な使い方がある!

 Intelから第12世代Coreプロセッサが登場したばかりでもあり、ついつい高い性能を追い求めてしまいがちだが、本製品とは無縁の世界だ。そうはいってもれっきとしたWindows 10/Windows 11搭載モデルだけに、実にさまざまな使い道がある。

 緊急事態宣言の解除以降、在宅ワークばかりから出社が増えたり、あるいは出張が復活したり、出先へのリアル営業を行ったりと、その日に応じてワークスペースが異なる機会も増えた。一方、ビデオ会議での業務は今後も継続していくのは間違いがない。

 そのようなときに、本製品が1台あると便利に活用可能だ。例えば、会社から中途半端なスペックのPCを支給されている人ならば、ビデオ会議用のデバイスとして本製品を生かすのはどうだろう。

 ビデオ会議での聞くのがメインだったり、オンライン視聴だったりする場合は、本製品で参加し、会社支給のPCで議事録を取ったり、資料を見たりすることで、PCのパフォーマンスを落とすことなく作業が行える。

 あるいは逆にプレゼンテーションをしたり、資料の共有をひんぱんに行ったりするのであれば、会社支給のPCで参加し、本製品はメモ取りに徹するというように使い分けるといいだろう。

 本製品のスタンドを使って画面を縦位置にも固定できるので、Web画面やSlackなどのチャット画面表示専用機として使うのもアリだ。

mouse E10 タブレット 10.1型と小柄だが、ペン操作やタッチ操作に対応しているので、お絵かきやビデオ会議でのメモ書きとしても重宝する

 このような使い方をすると、メインPCと本製品の間でURLやファイルの共有などが面倒になる。そういった場合は、WebブラウザにWindows 10/11やEdgeの「近距離共有」機能を使ったり、キーボードやマウスの共有、PC間のコピー&ペーストやファイル共有が可能な「Microsoft Garage Mouse without Borders」や「ShareMouse」といったアプリを活用するのも手だ。

mouse E10 タブレット URLの共有はEdgeの共有機能を使うと手軽だ
mouse E10 タブレット 「共有」→「Windowsの共有オプション」をタップ
mouse E10 タブレット 「近距離共有」でメインPC(ここではLevel20)を指定する
mouse E10 タブレット メインPCにダイアログが表示されるので、クリックすると共有したURLのWebページが表示される

 もっと大がかりにはなるが、ロジクールが提供している「Logicool Flow」機能を利用すれば、WindowsとmacOS間の行き来も可能だ。

 動作対象のキーボードやマウスが限られるが、2つのPCで行き交うデータも暗号化されて安全な接続が確立され、相互のカーソル操作やデータのやりとりもシームレスに行える。

 他にも、本製品があるだけで資料にペン入力が行え、ビデオ会議でも資料を共有しながらペンで手書き入力が行える。

 付属のペンは省電力優先で、使っていないとボタンを押さないと使えなくなる。この部分が気になるなら、MPP(Microsoft Pen Protocol)対応のペンに交換するといい。手持ちのワコム製「BAMBOO Ink Plus」を試したところ、本製品でも問題なく扱えた。

mouse E10 タブレット MPPにも対応したワコム製の「BAMBOO Ink Plus」(下)

動画再生からメモ書きもWindows 11のテスト機としても格安な1台

 繰り返しにはなるが、mouse E10のパフォーマンスに過度な期待は禁物だ。しかし、これまで見てきたように普段使いからビジネス用途まで、思った以上に役に立つ相棒になってくれるだろう。

 何より、税込みで2万2000円という懐に優しい価格は大きなポイントであり、本来の想定用途であった子供用のPCとして買うのも良し、Windows 11のお試し用として手に入れるのもよしだ。

 標準で1年間無償保証/24時間×365日の電話サポートも付帯し、平日13時までに注文を確定すると、PC本体を翌営業日に出荷してくれる「翌営業日出荷サービス」に対応している(2200円の追加料金が必要)のも見逃せない。

 今回取り上げたmouse E10とマインクラフトバンドルパッケージ以外にも、同社の法人向けブランド「MousePro」シリーズにもmouse E10ベースのタブレットが複数用意されている。Microsoft Office Home & Business 2019がセットになったモデルや、OSをWindows 10 IoT Enterprise SAC(Semi-Annual Channel)にしたモデルもあるので、用途に応じて選ぶといいだろう。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー