Intelから第12世代Coreプロセッサが登場したばかりでもあり、ついつい高い性能を追い求めてしまいがちだが、本製品とは無縁の世界だ。そうはいってもれっきとしたWindows 10/Windows 11搭載モデルだけに、実にさまざまな使い道がある。
緊急事態宣言の解除以降、在宅ワークばかりから出社が増えたり、あるいは出張が復活したり、出先へのリアル営業を行ったりと、その日に応じてワークスペースが異なる機会も増えた。一方、ビデオ会議での業務は今後も継続していくのは間違いがない。
そのようなときに、本製品が1台あると便利に活用可能だ。例えば、会社から中途半端なスペックのPCを支給されている人ならば、ビデオ会議用のデバイスとして本製品を生かすのはどうだろう。
ビデオ会議での聞くのがメインだったり、オンライン視聴だったりする場合は、本製品で参加し、会社支給のPCで議事録を取ったり、資料を見たりすることで、PCのパフォーマンスを落とすことなく作業が行える。
あるいは逆にプレゼンテーションをしたり、資料の共有をひんぱんに行ったりするのであれば、会社支給のPCで参加し、本製品はメモ取りに徹するというように使い分けるといいだろう。
本製品のスタンドを使って画面を縦位置にも固定できるので、Web画面やSlackなどのチャット画面表示専用機として使うのもアリだ。
このような使い方をすると、メインPCと本製品の間でURLやファイルの共有などが面倒になる。そういった場合は、WebブラウザにWindows 10/11やEdgeの「近距離共有」機能を使ったり、キーボードやマウスの共有、PC間のコピー&ペーストやファイル共有が可能な「Microsoft Garage Mouse without Borders」や「ShareMouse」といったアプリを活用するのも手だ。
もっと大がかりにはなるが、ロジクールが提供している「Logicool Flow」機能を利用すれば、WindowsとmacOS間の行き来も可能だ。
動作対象のキーボードやマウスが限られるが、2つのPCで行き交うデータも暗号化されて安全な接続が確立され、相互のカーソル操作やデータのやりとりもシームレスに行える。
他にも、本製品があるだけで資料にペン入力が行え、ビデオ会議でも資料を共有しながらペンで手書き入力が行える。
付属のペンは省電力優先で、使っていないとボタンを押さないと使えなくなる。この部分が気になるなら、MPP(Microsoft Pen Protocol)対応のペンに交換するといい。手持ちのワコム製「BAMBOO Ink Plus」を試したところ、本製品でも問題なく扱えた。
繰り返しにはなるが、mouse E10のパフォーマンスに過度な期待は禁物だ。しかし、これまで見てきたように普段使いからビジネス用途まで、思った以上に役に立つ相棒になってくれるだろう。
何より、税込みで2万2000円という懐に優しい価格は大きなポイントであり、本来の想定用途であった子供用のPCとして買うのも良し、Windows 11のお試し用として手に入れるのもよしだ。
標準で1年間無償保証/24時間×365日の電話サポートも付帯し、平日13時までに注文を確定すると、PC本体を翌営業日に出荷してくれる「翌営業日出荷サービス」に対応している(2200円の追加料金が必要)のも見逃せない。
今回取り上げたmouse E10とマインクラフトバンドルパッケージ以外にも、同社の法人向けブランド「MousePro」シリーズにもmouse E10ベースのタブレットが複数用意されている。Microsoft Office Home & Business 2019がセットになったモデルや、OSをWindows 10 IoT Enterprise SAC(Semi-Annual Channel)にしたモデルもあるので、用途に応じて選ぶといいだろう。
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