第12世代Core iシリーズの追加ラインアップとIntel H670/B660/H610マザーの登場は、プラットフォームのシェアに大きな変化をもたらしそうだ。
パソコンSHOPアークは「これまでDDR5メモリの供給具合がボトルネックになっていましたが、H670/B660/H610搭載マザーで組む人の多くは、価格が落ち着いているDDR4メモリを求めるでしょうし、足かせが取れた感があります」と語る。実際、これまでハイエンド向きの構成で存在感のあった第12世代Coreだが、「コスパ重視の人に人気だった第11世代を食う感じになるかなと思います」(ドスパラ秋葉原本店)といったコメントも方々で聞く。
バトンタッチもスムーズにいきそうだ。これまでIntel系のミドルレンジ人気を担ってきた第11世代Core i5は、複数のショップで品薄になってきている。TSUKUMO eX.は「今はミドルレンジを狙うなら、第12世代Core i5/i3などとB660マザーなどを組み合わせるのが良いでしょうね。エントリー構成を狙うなら、逆に第10世代を狙う手もあります。そちらも今後のラインアップの拡充で、第12世代に移っていくのかなと思います」と話していた。
対Ryzenで見た場合、Intel優勢を否定するコメントは一切聞かれなかった。ただ、Ryzen人気が下火という声も、また聞かない。あるショップは「年末に登場した『AMDドリームパック』は勢いよく売れましたし、やはりお得感があれば確実にニーズがあると思います。率直に言って、高価なままで『それでもRyzenが欲しい』というほどにはブランドが育っていないんですよね。こまめに価格を調整して、じっくりとファンと歴史を積み重ねいってくれたらいいなと期待しています」と素直な感想を聞かせてくれた。
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