キッザニアと言えば、数多くのアトラクションがひしめいており、ここキッザニア甲子園でも数多くのパビリオンが用意されている。今回はその中から、IT関連のパビリオンとして「Webデザインスタジオ」(協力:TRUNK)に足を運んだ。
本パビリオンは期間限定で用意されており、2022年3月に始まったばかりだ。内容は、キッザニアンがWebデザイナーとして、退場口にあるショップ「ナショナルストア」の商品の魅力を伝えるWebページをデザインするというもの。所要時間は約35分で、定員は最大4人、報酬は8キッゾとなる。
キッザニアンはお勧めの製品のWebページを作るべく、正面にあるモニターの完成イメージを見ながら、制限時間内でタッチ操作可能な2in1のタブレットPCを駆使して組み上げていく。ガラス越しに見たパビリオンの風景は、働いているのがキッザニアンであることを除けば、ちょっとしたスタートアップ企業のようでもあり、思わず親近感を覚えてしまうほどだ。
キッザニアンが器用に操っているPCは、何とマウスコンピューターの「MousePro P116B」で、兄弟モデルが柏市立手賀東小学校などに導入され、プログラミング教育で活用されているという。
実際、参加しているキッザニアンもペンや指を使ったタッチ操作でスイスイとWebページを作っており、あらかじめ用意されたパーツのドラッグ&ドロップ作業もお手の物である。
小さいキッザニアンも器用にペンを操っていて、ちょっと悩んでいる場合でもスーパーバイザーがきちんとサポートしてくれるので安心だ。
合図のブザーが鳴ると、デザイン作業は終了となる。
続いて、スーパーバイザーによるレクチャーが行われ、「インターネットのただしい使い方」「個人情報の取り扱い方」といった実用的な内容が、スライドを使って三択クイズを交えながらキッザニアンと会話のキャッチボールを通して行われる。
講義が終わると、先ほど完成したWebページがアップロードされたURL入りのQRコードが書かれた報告書がキッザニアンに手渡され、画面をiPadで確認して講評の後、体験終了となる。
なお、Webデザインスタジオは期間限定パビリオンなので、事前にWebページなどで開催中か否かを確認しておこう。
繰り返しになるが、これらのパビリオンを体験できるのは3歳〜15歳のキッザニアンだけで、保護者(大人)は指をくわえて眺めているしかない。
とはいえ、まだ何者でもない子どもたちの気づきや、関心の第1歩となる仕掛けが随所にあり、それを間近で感じることができるのは、キッザニアンならではのアドバンテージと言えるのではないだろうか。とかく“環境ビジネス”とやゆされるSDGsも、一人一人が地球環境について考えることはもちろん、世界共通のテーマとして日々考えていく礎としては格好のきっかけだろう。何より、まずは課題に気がつかないことには何も始まらないのだから。
また、キッザニア甲子園と東京では多くのパビリオンが共通となっているが、キッザニア甲子園でしかないパビリオンとしては、「すし屋」(SRSホールディングス)や「ホースパーク」(日本中央競馬会)、そして「パソコン工場」(マウスコンピューター)などがある。
キッザニア東京を体験し尽くした人も、キッザニア甲子園に足を運んで、全パビリオンを制覇というのはどうだろうか。
所在地:〒663-8178 兵庫県西宮市甲子園八番町1-100 ららぽーと甲子園
営業時間:第1部(午前9時〜午後3時)/第2部(午後4時〜午後9時)
定休日:不定休
駐車場:ららぽーと甲子園の駐車場を利用
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.