PCとしての仕様に目を向けてみよう。ボディーサイズは、約311.22(幅)×221.18(奥行き)×15.9〜17.6(厚さ)mmと、いわゆるA4ファイルサイズだ。A4サイズの書類を入れるためのクリアケースなどとほぼ同じフットプリントで、厚みも最大で約17.6mmとスリムでかさばらない。
そして、アルミニウム合金製のボディーの耐久性は「スペースグレード」だ。米軍の調達基準である「MIL-STD-810H」に加えて、宇宙で使用する機器に求められる米国標準規格である「SMC-S-016A」の仕様も一部満たすという。実際に手に持ってみると、確かに極めて高い剛性を感じることができ、安心してどこにでも持ち運ぶことができる。
スリムなボディーでありながら、CPUには、Core i9-12900H(14コア20スレッド)を採用している。ノートPC向けの第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)の中でも、Hシリーズは本来もっと大きなフォームファクターのPCに搭載されることを想定された高性能モデルであり、14コア20スレッド、最大周波数は5GHzというパワフルな仕様をもつ。
外部GPUは備えておらず、CPU内蔵グラフィックス(Intel Iris Xe Graphics eligible)を利用する。メモリは、LPDDR5-4800を32GB、ストレージはPCI Express 4.0 x4対応のNVMe SSDを1TB搭載する。
HシリーズのCPUを搭載しながら外部GPUを省いているのは、実用一辺倒で考えたらアンバランスに感じるかもしれない。ただ、コンシューマー向けの製品、「レジェンド」を称える目的のスペシャルモデルなのだからガチガチに考える必要はなく、プレミアム感のある内容といえる。詳細は後ほど述べよう。
キーボードはアイソレーションタイプで、キーピッチが約19.05mm、キーストロークは約1.35mmという仕様だ。Enterキーの右にキーがあったり、カーソルキーや\キーが小さかったりと配列には少しクセがあるが、タイプ感はとても良い。
次に有機ELパネルやインタフェースを見ていく。
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