ここからは、ベンチマークテストの結果を掲載する。MyASUSで設定できるモードは「パフォーマンス」で行っている。一部のテストについては、2021年モデルの「Vivobook Pro 14 OLED M3401QA」(Ryzen 9 5900HX搭載)をレビューした際のスコアを比較対象としても掲載した。
CINEBENCH R23のスコアは12342ptsだった。さすがにCore i9-12900Hのフルパフォーマンスとはいかないが、第12世代CoreプロセッサでもPBPが低いUシリーズやPシリーズのCPUでは届かないレベルのスコアはしっかりと出ている。ただ、ワンランク下のCore i7-12700Hでも出せるスコアでもあるので、Core i7-12700Hでもよかったのではないかという気はする。
PCMark 10の総合スコアは比較対象に対してわずかに見劣っているが、第11世代Core以降のタッチパネル搭載機はProductivity(オフィス作業)の特定の項目で不当に低いスコアが出ることがあり、それが原因だろう。Essentials(日常操作)やDigital Content Creation(コンテンツ制作)では順当に上回っている。
アドビのクリエイティブツールを使ってコンテンツ制作を行うUL Procyon Benchmark Suitesでも健闘した。特にPhoto Editing(写真編集)では良いスコアをマークしており、外部GPUを持たないながらも、クラスを超えたパワフルなCPUを搭載しているアドバンテージが伺える。
パワフルなCPUを搭載しているだけに動作音が気になるところだが、案外ノイジーな印象はない。さすがにパフォーマンスモードのピーク時の動作音は大きいが、負荷に敏感すぎるということもなく、ある程度空調機器の音がなどがある部屋であれば常用も現実的だろう。ウィスパーモードはもちろん、スタンダードモードでもかなり静音で使えるので、適宜切り替えて使うとよいだろう。
発熱は、キーボードの一部やボディー左右の排気口付近は高温になるが、パームレストの発熱が抑えられているので、体感的にはそれほど熱いという感覚はない。放熱設計は総じて優秀だ。
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