「Blue Carpet Project」でクリエイターを支援するインテル――最新PCを手にしたクリエイターが驚いた理由(2/3 ページ)

» 2022年09月15日 14時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

BCPのこれまで/今/これから

 続いて、BCPのこれまでの活動、これからの活動について、インテル 第2技術本部部長で工学博士の安生健一朗氏が説明した。

intel Blue Carpet Project Update Meeting インテル第2技術本部部長で工学博士の安生健一朗氏

 安生氏は、同社がクリエイターたちを支援するのにふさわしい企業であるということを「選択肢が豊富にあること」と要約した。

 インテル製品は多くがオープン・アーキテクチャーであるため、それを最大限に生かせばソフト/ハードウェアの開発の自由度が高まり、クリエイターたちにとって必要なそれらの選択肢が豊富になる。また、ソフトウェア開発などを一般に提供していて参入のハードルが低い。しかも、業界標準化団体へ積極的に参加しており策定に携わるだけでなく、相互互換テストの実施し、世の中に出た場合、その最先端技術(規格)をいち早く導入していることなどをその理由に挙げた。

intel Blue Carpet Project Update Meeting 選択肢の多さ、またその選択肢が最新テクノロジーを導入したハイスペックなものであることは、クリエイターたちのサポートに必要不可欠だという

 これにより、クリエイターたちは最新技術を取り入れたハード/ソフトウェアの中から好みのものを選べ、クリエイティブ活動に役立てられるというわけだ。

 BCPスタート当時は7人だったBlue Carpet Clubのメンバーも、今では20人にまで増えた。アニメーション作家、イラストレーター、デザイナー、モーションデザイナー、フォトグラファー、VRクリエイター、YouTuberやダンサーも、BCPの活動に賛同の上で参加しているという。

 BCPのキックオフと同時に発表された「インテル Blue Carpet Studio」は、メンバーの増加とともに活動の幅を広げることにしたという。

 「7人のトップ・クリエイターにメンターとして入ってもらい、クリエイターになりたい学生たちに対してワークショップを行って、その制作過程を共有し合う。優劣をつけない発表の場を、祭典という形で設けるというコンセプトだった」と安生氏。「現在では、ワークショップやコンテスト、セミナーなどを同時多発的に行うというものに変更した」と解説する。

intel Blue Carpet Project Update Meeting 発足当初よりも広範囲に活動の幅を広げることになった「インテル Blue Carpet Studio」

 現在進行系で行われているのが「滋慶学園COMグループ映像コンテスト」、「LUMIX学生アンバサダープログラム」、「工学院大学 壁フェス」などだ。今後は、「文化庁メディア芸術祭 ワークショップ」(9月23日、25日)、「インタラクティブライブ演出ワークショップ」(10月中旬)、「Seventeen × Blue Carpet Project」(10月下旬)などが予定されている。

 これらのワークショップやコンテストなどを支えているのが、安生氏のいう「サポーター企業」、つまりBCP賛同団体だ。PCメーカーやカメラメーカー、周辺機器メーカーやソフトウェアメーカーなどに加え、クリエイティブ関連に携わっている企業、それら専門家を育てている学校や教育機関など54団体がこれにあたる。

intel Blue Carpet Project Update Meeting 賛同している企業や教育機関

 メーカーから、Blue Carpet Club参加クリエイター向けに、それぞれの活動にマッチした機材が提供されている。「最新機材を使うと、どのようなクリエイティブが生まれるのか、興味をもって見守っている」と安生氏。「クリエイティブ関連企業や教育機関にも貸し出しており、より高いクリエイティブ活動に臨んでもらいたい」と語った。

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