AMDのSVP兼GMのスコット・ ハーケルマン(Scott Herkelman)氏は10月25日(現地時間)、自身のTwitterで次期RDNA 3アーキテクチャ採用のRadeon RX 7000シリーズには、新しい規格の電源コネクター12VHPWRを搭載しないと明言した。これは、NVIDIAのGeForce RTX 4090で、同コネクターが溶解するという事故が発生していることを受けてのものだ。
12VHPWRは、PCI Express 5.0世代の次世代コネクターとして策定されたもの。現行のPCIe 8ピンに代わる新しい規格で、従来は最大150Wだったものを最大600Wまで供給可能となっている。
グラフィックスカードではGeForce RTX 3090 Tiで初採用されていたが、GeForce RTX 4090ではこのコネクターが溶解するという事故が数件報告されていた。NVIDIAは調査中としており、原因は判明していないが、次期Radeon RX 7000シリーズに採用しないということで、安全性への懸念を払拭(ふっしょく)するのが狙いだろう。
オーバークロックコミュニティー「HWBOT」にて、CPUの動作クロック世界記録が8年ぶりに更新された。第13世代のIntel Core i9-13900Kを使用した新しいオーバークロック記録は8812.85MHzだ。これまでの世界記録は、2014年に記録されたAMD FX-8370を使用した8722.78MHzだった。
Core i9-13900K(開発コード名:Raptor Lake-S)の定格動作クロックは3GHz〜5.8GHzだ。オーバークロックするにあたり、冷却には液体窒素が利用されている。マザーボードはASUSTeKの「ROG MAXIMUS Z790 APEX」だ。なお、HWBOTでの記録のうち、第8位まではASUSのマザーボードが使用されている。
Core i9-13900Kは10月20日に発売されたばかりなので、今後、さらなる記録更新が期待できるかもしれない。
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