11月16日午後11時、NVIDIAの新GPU「GeForce RTX 4080」を搭載したグラフィックスカードの販売が解禁となった。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店とドスパラ秋葉原本店が深夜販売を実施するなど、先週の新製品ではとりわけ目立つ扱いを受けている。価格は22万円弱から27万4000円弱(税込み、以下同様)の間だ。
モデルによっては初回から潤沢に供給されていることもあり、取材した18日夕方時点でもRTX 4080搭載カード全体の売り切れや、品薄を懸念する声は聞かれなかった。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「初回は高付加価値の高級モデルから売れていくところがありますが、MSIの『GeForce RTX 4080 16GB SUPRIM X』(27万円弱)やASUS JAPANの『ROG-STRIX-RTX4080-O16G-GAMING』(27万4000円弱)も普通に買えます」と話していた。
品ぞろえの安定ぶりは、供給状況だけによるわけではないようだ。反響について「ぼちぼち」だと答えるショップが多かったが、「はっきりいってあんまり売れていません」との声もあった。「1カ月前に登場したRTX 4090搭載カードと値段が近すぎるんですよ。いくらかかっても上が欲しいという、このへんの需要はRTX 4090に持っていかれた感じです」(同店)
実際に、RTX 4090搭載カードは先週末も需要が衰える様子はなく街全体で枯渇気味となっている。パソコンSHOPアークは「RTX 4090カードの最安クラスとRTX 4080カード最上位の価格差は3万円を切っていますからね。価格帯を考えると誤差に近いところがあり……。性能自体は良いので、もう少し価格が落ち着けば評価されると思うんですけどね」と率直に語る。
末尾90と80の関係性や価格感は、以前の世代とは大きく変わっている。何が起きたのか、過去を振り返って整理してみたい。
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