2年前、ハイエンドGPUは10万円だった――GeForce RTX 4080が二の足を踏まれる理由古田雄介のアキバPick UP!(2/4 ページ)

» 2022年11月21日 15時30分 公開
[古田雄介ITmedia]

2極化が進行中!――2年前のRTX 3090/3080カード登場からの変化

 前世代のハイエンドGPUの主役は2020年9月17日に登場した「GeForce RTX 3080」で、初回に登場した搭載カードの価格は10万円弱から11万円強だった。GeForce RTX 30シリーズの先陣を切っての登場で、高い人気に供給不足も相まって品薄傾向は年を越えても続いた。

 上位モデルのGeForce RTX 3090搭載カードは、その1週間後に売り場に並んだ。価格は20万円強から24万円弱の間で、深夜販売では売り切れが続出したものの、その後はウルトラハイエンドとして別格に据えられ、マイニングブームでRTX 30シリーズが広範囲で枯渇したときも在庫が残っている光景がしばしば見られた。

 その独特の立ち位置は、RTX 4090カード登場時に聞いたパソコンSHOPアークのコメントに集約される。「RTX 3090は(前世代の)TITAN RTXの影を引きずっていたといいますか、まだ別枠感がぬぐえていなかったところがありました。それがRTX 4090が登場するまでに、かなり緩和された感がありますね」

2020年9月25日にパソコンSHOPアークで撮影したGeForce RTX 30シリーズの棚 2020年9月25日にパソコンSHOPアークで撮影したGeForce RTX 30シリーズの棚

 それから1年半が経過するまでに、グラフィックスカードの全体的な供給不足や価格高騰を経て、ハイエンドクラスに20万円を超える値段がつくことが珍しくなくなっていった。2022年1月に登場したGDDR6Xメモリ12GB版のRTX 3080搭載カードの価格が20万円強となっていたことが象徴的だ。

中央に12GB版の「GeForce RTX 3080 GAMING Z TRIO 12G LHR」がある 2022年1月14日に撮影したTSUKUMO eX.のショーケース。中央に12GB版の「GeForce RTX 3080 GAMING Z TRIO 12G LHR」がある

 この価格感はPCパーツ街である程度定着した観があるようだ。オリオスペックは「個人用の範囲でも、お金をかけるなら20万円や30万円のグラフィックスカードを選ぶことが普通になっているのは確かにありますね。ただ、バランスを求める従来の価値観もあり、二極化が続いていて両者の間の距離が大きくなっているところも感じますね」と話していた。

 パソコン工房 秋葉原BUYMORE店も「マザーボードも上位はとことん高価になる一方で、2万円以下で安心できるモデルがとんと姿を見せなくなりました。『10万円でゲーミングマシン』が現実的ではなくなっているんですよね。お子さま向けにマシンを組むという、家族連れの方がめっきり減ったのが気がかりです」と一抹の不安を明かしてくれた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月23日 更新
  1. RTX 5080は30万円の時代へ――止まらないグラボ高騰の中で6万円台前半の16GB版Radeon RX 9060 XTなど、お盆明けアキバ事情 (2026年08月22日)
  2. 文字起こしと要約がずっと無料のAIボイスレコーダー「Comu Action Pro」発売 9月20日まで2万9800円 (2026年08月20日)
  3. 全部入りの「Rokid」か、特化型の「Even G2」「Ray-Ban Meta」か? 注目スマートグラス3製品を徹底比較 (2026年08月21日)
  4. “23万円台の最新Let's note”を自らの手で組み上げる! パナソニック コネクト「手づくりレッツノート工房2026」体験記 (2026年08月21日)
  5. サンワ、USBハブ+引き出しを備えたディスプレイ台 (2026年08月21日)
  6. ビジネスシーンにもなじむチタンボディー! 本格ランウォッチ「Amazfit Cheetah 2 Pro」を日常使いしてみた (2026年08月19日)
  7. グラボ高騰が止まらない! RTX 5090は100万円超えの可能性も、「組むなら8月中」の声 (2026年08月15日)
  8. 総メモリ748GB、AI性能20PFLOPS! デルがGB300搭載のワークステーション「Dell Pro Max with GB300」を発売 (2026年08月20日)
  9. EIZO、航空管制業務用の32型4K液晶ディスプレイ (2026年08月21日)
  10. ゼンハイザーがaptX Adaptiveをサポートし、ユーザー自身でバッテリー交換も可能になった高性能ワイヤレスイヤフォン「MOMENTUM True Wireless 5」 (2026年08月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー