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Intelが「Wi-Fi 6E」対応ドライバーを配信/Windows 11 22H2に新たな問題週末の「気になるニュース」一気読み!(1/2 ページ)

» 2022年11月27日 07時00分 公開
[山本竜也ITmedia]

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。世界中には、結構面白い話題があるものです。この記事で一気にチェックしましょう!

Intelが「Wi-Fi 6E」を有効化する無線LANドライバーの提供を開始

 Intelは11月15日(米国太平洋時間)、同社の無線LANアダプター用のデバイスドライバーの最新版「バージョン22.180.0」の提供を開始した。リリースノートには明記されていないものの、このバージョンでは、6GHz帯のIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6E)に対応するモジュール(Intel Wi-Fi 6E AX210、Intel Wi-Fi 6E AX211など)において、日本国内で6GHz帯の通信を有効化する修正が加えられているようである。

 別の記事でも言及している通り、日本国内でWi-Fi 6Eを利用する場合、現状では6GHz帯の通信について、改めて認証(※1)を取得した上で、その認証番号を適切な方法で表示する必要がある。認証を取得した機器でも、認証番号を適切に表示できない場合は、通信を行うと法令違反となるため、Wi-Fi 6E対応のモジュールにおいて本アップデートを適用する際は、メーカーからの正式告知をもって適用することをお勧めする。

(※1)「技術基準適合証明」「工事設計認証」「技術基準適合自己確認」のいずれか

「Windows 11 2022 Update(バージョン22H2)」に新たな不具合

 Microsoftは11月18日と22日(共に米国太平洋時間)、「Windows 11 2022 Update(バージョン22H2)」における既知の問題(Known issues)の情報を相次いで更新した。その概要は以下の通りだ。

キーボードでIMEをオン/オフすると、特定のアプリが応答しなくなる

 1つ目の不具合は、キーボードショートカットを使ってIMEのオン/オフを行うと、特定のアプリケーションが起動しなくなることがあるというものだ。

IME 特定アプリの利用中に、キーボードショートカットでIMEをオン/オフすると当該アプリが応答しなくなる可能性がある

 本不具合は、日本語/中国語/韓国語のIMEを使っていて、かつ「Text Services Framework(TSF)」に含まれる特定コンポーネントを呼び出すアプリで発生することが確認されている。日本語IMEなら「半角/全角(漢字)キー」、あるいは「Alt+~(チルダ)キー」でのIMEのオン/オフで発生する可能性があり、マウスクリックでオン/オフした場合は発生しないという。

 また、エラーが発生した場合にエラーメッセージが表示されない可能性もあるとのことだ。Microsoftでは、この不具合について修正プログラムの準備を進めている。

「リモートデスクトップ接続」アプリが正常に動作しない

 2つ目の不具合は、「リモート デスクトップ接続」アプリにおいて「Remote Desktop Gateway(RDG)」または「Remote Desktop Connection Broker(RDCB)」を使って接続しようとするとリモートセッションが強制的に切断されたり、同アプリが応答しなくなったりすることがあるというものだ。

RDC不具合 リモートデスクトップ接続で特定の接続方法を使うと、セッションが強制的に切断されたりアプリが応答しなくなったりする不具合が発生している

 この不具合は、クライアント端末が「仮想マシンの読み込み中」または「リモート接続の構成中」という状況で発生することが確認されている。接続先の端末のOSやバージョン(ビルド)は関係ない。不具合発生時にセッションの切断メッセージが出ることもあるが、アプリが応答しなくなった場合はタスクマネージャーから強制終了する必要がある。

 暫定的な解決方法として、Microsoftではグループポリシーの編集を勧めている。ただし、このポリシー編集はモバイル通信(WAN)経由で接続した場合のパフォーマンス低下という副作用があるため、恒久的な解決に向けて修正プログラムの準備も進めている。

 なお、不具合が確認されたRDGまたはRDCBを使った接続は、標準の接続方法ではない。そのため、少なくとも一般的なユーザーがこの不具合に遭遇する確率は低い。

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