これからは3090 Tiよりもこれ! 良コスパGPU「GeForce RTX 4070 Ti」の実力をチェック!(3/3 ページ)

» 2023年01月04日 23時00分 公開
[迎悟,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

ゲーム以外でも結構強い

 最近は、クリエイター向けのアプリでもGPUパワーを存分に使うものが多い。そこで、今回のテスト環境をそのまま使い、クリエイター向けアプリのパフォーマンスチェックもしてみよう。

Blender Benchmark

 まず、2D/3Dアニメーション製作ツール「Blender」をベースとしたベンチマークテストアプリ「Blender Benchmark」のWindows版を用いパフォーマンスの比較をする。今回は「Monster」「Junkshop」「Classroom」の3つのシナリオにおいて、1分間当たりの生成サンプル(オブジェクト)数を計測している。結果は以下の通りだ。

  • Monster
    • GeForce RTX 3090 Ti:3170.575989個
    • GeForce RTX 4070 Ti:3697.841085個
    • GeForce RTX 4080:4767.216892個
    • GeForce RTX 4090:6362.252159個
  • Junkshop
    • GeForce RTX 3090 Ti:1803.310914個
    • GeForce RTX 4070 Ti:1693.661584個
    • GeForce RTX 4080:2230.456323個
    • GeForce RTX 4090:2956.122639個
  • Classroom
    • GeForce RTX 3090 Ti:1560.694279個
    • GeForce RTX 4070 Ti:1863.355900個
    • GeForce RTX 4080:2283.432381個
    • GeForce RTX 4090:2979.535322個

 Junkshop以外はGeForce RTX 4070 Tiが大きく勝っている。Junkshopだけ奮わなかった理由は今回の試用期間で見つけられなかったが、これからクリエイター向けPCを組む場合、BTOモデルを購入する場合はGeForce RTX 4070 Ti以上のGPU(グラフィックスカード)を搭載すれば、従来モデルよりも高パフォーマンスが得られると考えていいだろう。

Blender Benchmarkの結果 Blender Benchmarkの結果

Adobe Premiere Pro(4K動画書き出し)

 続けて「Adobe Premierer Pro」を使って、4K動画のエンコードに要する時間を比較してみよう。今回は「GoPro HERO 10」を使って撮影した数本の4K動画を30分ほどにまとめて書き出すのに要した時間を比較した。結果は以下の通りだ。

  • GeForce RTX 3090 Ti:9分30秒
  • GeForce RTX 4070 Ti:7分40秒
  • GeForce RTX 4080:7分36秒
  • GeForce RTX 4090:7分18秒

 GeForce RTX 4090がダントツに早いのはもちろんなのだが、GeForce RTX 4070 TiはGeForce RTX 4080とほぼ同じ時間でエンコードを終えることができた。

 今までのテストでは「GeForce RTX 3090 Tiと同等か、テストによっては上回ったり下回ったり」という感じだったGeForce RTX 4070 Tiだが、こと動画のエンコードに関しては“圧勝”している。新しいエンコーダーは効果てきめんということだろう。

 クリエイティブ用途でGPUの性能を求める際は、ゲーミング以上に予算をどこまで積み上げるか悩ましい。動画のエンコードが中心で、ここの時短のために高性能なGPUを求めるのであれば、値段の下がってきた旧製品の最上位モデルではなく、最新世代の製品を選んだ方がいいとハッキリと分かる結果ともいえるだろう。

Premiere Proによる動画の書き出し Premiere Proによる動画の書き出し

米ドルベースだと非常に手頃感がある良GPU 日本での価格はやや微妙

 発売当時に比べて価格は下がったとはいえ、GeForce RTX 3090 Tiを搭載するグラフィックスカードは、今でも税込みで20万円前後はする。なかなか手の出せない“値付け”である。前世代といえど最上位モデルなので「憧れ」に思っている人は多いだろう。

 しかし、4080からの「格下げ」によって生まれたGeForce RTX 4070 Tiは、価格、性能ともに憧れている前世代の最上位モデルに匹敵し、用途によっては蹴散らしてしまうパフォーマンスを備えている。消費電力についても、今回のテスト構成ではアイドル時は「71W」、3DMarkの「Time Spy Extreme」実行時のピーク値でも「458W」と、最新世代のGPUを組み込んだシステムとしては控えめだ。既存のゲーミング/クリエイター用PCのグラフィックスカードのリプレースにもお勧めできる。

 米国における想定販売価格を見ると、GeForce RTX 4070 Ti搭載カードは非常にコストパフォーマンスが良い。しかし、日本での想定販売価格は米国よりも4万5000円ほど高い。日本におけるグラフィックスカード市場の規模やサポートコストなどを考えると致し方のない価格差ではあるが、これだけの差があると、日本ではコスパの良さが薄れてしまったと言っても過言ではないと思う。

 ともあれ、性能やビデオカードのサイズを考えると、GeForce RTX 4070 Tiは多くのユーザーの「GPUの入れ替え」を推し進める製品になりそうだ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月28日 更新
  1. 有機ELの新型「iPad mini」発表 A20 Pro、IP67対応、8.5型に大型化して11万9800円から (2026年10月26日)
  2. 機能は同じでも印象はガラリ カメラなしスマートグラス「Even G2」にべっ甲柄の新色 新しい偏光サングラスクリップやチェーンも登場 (2026年10月27日)
  3. Google「Fitbit Edge」先行レビュー Fitbit AirやPixel Watch 5との違いと選び方を解説 (2026年10月27日)
  4. M6チップの新型「14インチMacBook Pro」登場 CPUとGPUが12コアに、バッテリー駆動はMac史上最長の24時間 (2026年10月27日)
  5. Apple、M6チップの新型「iMac」発表 CPU/GPUを最大12コアに強化、AI処理はM4の最大5倍 24万9800円から (2026年10月27日)
  6. サンワ、計160W給電+デュアル4K出力に対応したType-C接続対応の多機能拡張ドック (2026年10月27日)
  7. 「LAVIE Tab」の8型スタンダードモデルと12型クリエイティブモデルをマイナーチェンジ 想定ユーザー層を踏まえたスペック変更 (2026年10月27日)
  8. 試して分かった新型「iPad mini」 欲張りすぎない進化で絶妙なコストパフォーマンスを獲得 (2024年10月22日)
  9. GMO、27日正午までに「ネット切断、PCの電源落として」 不正アクセスで顧客に呼びかけ (2026年10月27日)
  10. NECPCが個人向け「LAVIE」ノートPCの新モデルを10月29日に発売 一人一人の“LAVIE(人生)”に寄り添う製品を拡充 (2026年10月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー