SIGNATUREシリーズは電源として単三電池1本を内蔵し、公称で20〜24カ月利用可能となっている。エコの観点から乾電池の使用に懸念を示す人もいるだろうが、バッテリーを交換できないモデルだと、バッテリーがへたった際に本体ごとの交換となってしまう。実際、マウスを買い換えるときの理由として「バッテリーの持ちが悪くなった」ことを挙げる人は少なくない。
約2年に1度、わずか数十円の電池を交換するだけでリフレッシュできるSIGNATUREシリーズは、コスト面からもエコの面からも大きな利点がある。
また、これだけ低消費電力だとスペーサーを使って単四電池を代用しても十分な利用期間を得られる。単三形乾電池は単四タイプの約2.5〜4倍程度の容量なので、単四でも半年程度は利用できる計算になる。手持ちが単四ばかりという人や、数gでも重量を軽くしたいという人は検討してもよいだろう。
一方、最上位モデルのM750には、以下の2つの機能が加わる。
M650が登場したとき、多くのユーザーが切望した機能が「Easy-Switch」ではないだろうか。Easy-Switchはペアリングした複数のデバイスをボタン1つで切り替える機能だ。MX Master 3Sなどの高級機には搭載されているものの、M650では省かれている。「いくらコストパフォーマンスがいいと言っても、さすがにEasy-Switchは欲張りすぎか」と感じたものだったが、M750ではわずかな価格アップで高級機と同等のEasy-Switchを備えている。
M750では、ホイールの手前にもう1つボタンがある。デフォルトではDPI切り替えスイッチとなっているが、M550/M650/M750とも設定用ユーティリティーの「Logi Options+」で任意のボタンにDPI切り替えスイッチを割り当てることができる。
逆にM750のこのボタンを別の機能に割り当てることも可能なので、単に「ボタンがもう1つ追加された」と捉えればよいだろう。ちなみに、400〜4000DPIの範囲でDPI設定が可能なのはM550/M650/M750共通だ。
エントリー向けのM550は、M650から側面ボタンを省いたモデルであり、違いは非常にシンプルだ。側面ボタンがない分、左右対称のモデルとなっており、左手で使うユーザーには都合がいいかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.