Amazonのスマートスピーカー「Echoシリーズ」の最上位モデルである「Echo Studio」は2019年12月に発売された。2022年10月には新色の「グレーシャーホワイト」が登場した他、ソフトウェア更新によって「空間オーディオ処理技術」が搭載されるなど、発売からまる2年を経た今でも、ハイエンドのスマートスピーカーとしてバリバリの現役製品である。
Echo Studioは、2台用意すると「より臨場感の高い音」できるという。それはどんな“音”で、オーディオに関する知識がほとんどなくても体感できるものなのか――この手のオーディオについてはぼぼ初心者の筆者が実際に試してみようと思う。
今回レビューするEcho Studioは、新カラーとして追加された「グレーシャーホワイト(Glacier White)」モデルだ。カラー名を直訳すると「氷河(氷山)のような白色」となるが、その通りに少し青みがかった白をイメージすると分かりやすいかもしれない。
このカラーは「リビングにホワイト系のスマートスピーカーを置きたい」というニーズに応えて登場したといい、確かにシンプルでどんな部屋にもなじむ。
Echo Studioは外観こそシンプルだが、本体に1インチのツイーター、ミッドレンジスピーカー(上部+左右)、ウーファーと合わせて5基のスピーカーを搭載している。大きさは直径175mm×高さ206mmと一般的な電気ポットとほぼ同じで、重量は約3.5kgとスマートスピーカーとしては“重量級”となる。
付属品は電源ケーブルと取扱説明書だけとシンプルだ。本体は袋に入っていて取り出しやすい。
ただし、先述の通りボディーは大きくて重いので、置く場所の強度はそれなりに求められる。Amazonによると、最適な音質を楽しむためには壁から15cm以上離して、耳の高さに配置するのがお勧めだという。
セットアップの手順は簡単で、3ステップで使い始められる。
Echo StudioにはACアダプターが内蔵されており、外に電源が“出っぱる”こともない。そのため、本体こそ大きいが、ケーブルを含めた見た目はスマートだ。
Echoシリーズの利用にはWi-Fi(無線LAN)通信が必要となるが、接続情報はAlexaアプリを介して転送できる。
セットアップの途中で、Echo Studioの音質調整がある。といってもユーザーが自分であれこれいじる必要はなく、Echo Studio自身が音を出して、その反響音などをマイクが聞き取り、配置場所の状況を認識して音質を自動調整してくれる。設置場所を変えたことを認識した場合は、自動的に再調整されるという。
この調整機能も、スマートスピーカーならではの機能といえるだろう。
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