Amazonの“史上最高”のスマートスピーカー「Echo Studio」 オーディオ初心者が使ってみると……?(1/3 ページ)

» 2023年01月27日 18時00分 公開
[齊藤倫也ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 Amazonのスマートスピーカー「Echoシリーズ」の最上位モデルである「Echo Studio」は2019年12月に発売された。2022年10月には新色の「グレーシャーホワイト」が登場した他、ソフトウェア更新によって「空間オーディオ処理技術」が搭載されるなど、発売からまる2年を経た今でも、ハイエンドのスマートスピーカーとしてバリバリの現役製品である。

 Echo Studioは、2台用意すると「より臨場感の高い音」できるという。それはどんな“音”で、オーディオに関する知識がほとんどなくても体感できるものなのか――この手のオーディオについてはぼぼ初心者の筆者が実際に試してみようと思う。

実際に使ってみよう オーディオ初心者でもEcho Studio(しかも2台)の真価は体感できるのだろうか……?

日本のリビングによりなじむ「グレーシャーホワイト」

 今回レビューするEcho Studioは、新カラーとして追加された「グレーシャーホワイト(Glacier White)」モデルだ。カラー名を直訳すると「氷河(氷山)のような白色」となるが、その通りに少し青みがかった白をイメージすると分かりやすいかもしれない。

 このカラーは「リビングにホワイト系のスマートスピーカーを置きたい」というニーズに応えて登場したといい、確かにシンプルでどんな部屋にもなじむ。

グレーシャーホワイト ユーザーのリクエストに応えて登場した「グレーシャーホワイト」のEcho Studioは、どのような部屋にもなじむ

 Echo Studioは外観こそシンプルだが、本体に1インチのツイーター、ミッドレンジスピーカー(上部+左右)、ウーファーと合わせて5基のスピーカーを搭載している。大きさは直径175mm×高さ206mmと一般的な電気ポットとほぼ同じで、重量は約3.5kgとスマートスピーカーとしては“重量級”となる。

内側 結構シンプルな見た目ながら、内部には合計5基のスピーカーを内蔵している。そのこともあり、スマートスピーカーとしてはボディーが大きめで、重量もある

 付属品は電源ケーブルと取扱説明書だけとシンプルだ。本体は袋に入っていて取り出しやすい。

 ただし、先述の通りボディーは大きくて重いので、置く場所の強度はそれなりに求められる。Amazonによると、最適な音質を楽しむためには壁から15cm以上離して、耳の高さに配置するのがお勧めだという。

本体上部 本体上部の中央にはミッドレンジスピーカーがあり、それを囲むようにして状態を示すライトリングと7基のマイクが備わっている。各種ボタン(マイクミュート、ボリュームアップ/ダウン、アクション)がある方が“手前側”

音質の調整もEcho Studioに“おまかせ”できる

 セットアップの手順は簡単で、3ステップで使い始められる。

  1. Echo Studioに電源コードをつないで、コードの片側をコンセントプラグに差し込む
  2. スマホやタブレットの「Amazon Alexaアプリ」でAmazonアカウントにログインする
  3. Bluetoothを使ってスマホとEcho Studioをペアリング(ひも付け)する

 Echo StudioにはACアダプターが内蔵されており、外に電源が“出っぱる”こともない。そのため、本体こそ大きいが、ケーブルを含めた見た目はスマートだ。

電源内蔵 ACアダプターは本体に内蔵されているため、本体の外部に“出っ張る”部分がないので外観的にはスマートである

 Echoシリーズの利用にはWi-Fi(無線LAN)通信が必要となるが、接続情報はAlexaアプリを介して転送できる。

 セットアップの途中で、Echo Studioの音質調整がある。といってもユーザーが自分であれこれいじる必要はなく、Echo Studio自身が音を出して、その反響音などをマイクが聞き取り、配置場所の状況を認識して音質を自動調整してくれる。設置場所を変えたことを認識した場合は、自動的に再調整されるという。

 この調整機能も、スマートスピーカーならではの機能といえるだろう。

自動セットアップ Echo Studioは自動的に音質調整を行ってくれる
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー