冒頭で触れた通り、現在のEcho Studioは空間オーディオ機能に対応している。Amazonが提供する有料サブスクリプションサービス「Amazon Music Unlimited」でも、「Dolby Atmos」や「360 Reality Audio」に準拠するコンテンツがあるため、Echo Studioを用意するだけで臨場感のある音楽を楽しめる。
なお、Amazon Musicでは空間オーディオに対応しているコンテンツを集めたプレイリストもある。Echo Studioの“スゴさ”を体験するにはうってつけともいえる。
空間オーディオコンテンツは簡単に再生できる。Amazon Music Unlimitedを契約していれば、Echo Showに「Alexa、3D音楽をかけて」と声をかけるだけで、360 Reality Audio(またはDolby Atmos)に対応するプレイリストを自動的に再生してくれる。
早速聞いてみると、普通のスピーカーと違うことはすぐに分かった。シャリシャリした弱い感じはなく、クリアな歌声とバランスの取れた音が響いてくる。まさに“音のある空間”を感じられるようになっており、「本当にこれ1台から出ているの?」と思ってしまった。
しばらく流していると、自動調整が効いているのか、低音が強くなり、迫力がより増した。「これならどうだ?」ということで、試しにイコライザーの設定をいじって低音(ベース)のレベルを手動で上げてみたりもしたが、無理に低音を出している感じもない。むしろ余裕を感じさせる自然な響きで、さすがはフラグシップモデルという印象を受ける。
なお、Echo StudioはBluetoothスピーカーとしても利用できる。Amazon Musicなどのストリーミングと比べると若干音質が落ちてしまうが、手持ちのスマホやPCの音声を再生することも可能だ。
ただし、Bluetoothスピーカーとして利用する場合は、後述する2台ペア利用に対応しない(どちらか片方のスピーカーで再生することになる)。また、音量についても再生デバイス側での調整も必要となることがあるので注意しよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.