さて使い方だが、前述のようにスマホアプリからセットアップを行うことで、コンセントおよびUSBポートそれぞれについて、全部もしくは個別に、スマホからのオン/オフが行えるようになる。USBポートについては、2ポート同時でしかオン/オフを行えないが、前述のMeross製品も4ポート同時にしか操作できないので、このあたりは横並びといったところだ。
各ポート(アプリ上ではスイッチと呼ばれる)は、個別に名前を変更できる。1個口のスマートプラグの場合と違い、複数のコンセント口を備えた本製品では、コンセントの配置が確定するまでは名前を変更しづらいが、決まればスイッチ1、スイッチ2といった名称を、速やかに家電製品の具体名に変更しておこう。
ここで若干分かりづらいのが、アプリ上で各スイッチに振られている番号が、コンセントとUSBで通し番号になっていて、しかもUSBが順序的に先に来ることだ。本来ならばコンセントは1〜4番、USBは5番であってほしいのだが、なぜかUSBが1番という扱いで、コンセントは2〜5番となっているため、直感的に何番か把握しづらい。次の製品があれば改良を望みたいところだ。
といっても、気になる点といえばそのくらいで、さらにタイマー設定ではスケジュールを設定してのオン/オフを行ったり、最大24時間でのカウントダウンをしたりすることも可能だ。この他にも、シーンを作成して運用することもできる。
なお最近のスマートプラグでは、温度や湿度のセンサーを付加価値として備える製品が増えているが、本製品は非搭載だ。4ポートを備えた本製品では、通電しているポートの数で本体内部の温度は変わってくるはずなので、搭載すること自体が難しいであろうことは想像できる。本製品のシリーズでは外付けセンサーも用意されているので、必要とあらばそちらの製品を導入するとよいだろう。
この他、本製品はスマートスピーカーからの操作にも対応している。今回はGoogle Homeアプリと連携させてしばらく使用してみたが、音声による個別操作はもちろん、ルーティンに組み込んでの他デバイスとの一括操作も行えた。Google アシスタントに加え、Amazon Alexaにも対応している。
Google HomeアプリとAlexaアプリとでは、後者の方が登録は容易だ。というのも本製品が搭載する複数のポートについて、Google Homeアプリではそれらを個別に登録してやる必要がある(スイッチ5つ+一括電源オフ1つの計6つ)のに対して、Alexaは全て自動登録してくれるからだ。製品自体に非はないのだが、こうした理由により、設定のしやすさはAlexaの方が上だ。
最後に、本製品の強みを確認しよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.