失敗しない「USBケーブル」の選び方 形状から通信規格まで徹底解説!(1/5 ページ)

» 2023年02月17日 20時00分 公開
[でこいITmedia]

 スマートフォン、タブレットやパソコン(PC)を持っている人であれば、ほぼ例外なく使うことになる「USBケーブル」。しかし、USBケーブルのプラグ/コネクターの形状は複数あって分かりづらい面があります。最近では同じ形状でもスペックが異なるケースも……。「どれを買えばいいのか分からない」あるいは「思ったようなスペックが出ない(機能が使えない)」という声を耳にすることもあります。

 そこで、USBケーブルに関する基本的な知識を改めてチェックしていこうと思います。使っているデバイスにピッタリなUSBケーブルを選ぶ一助になれば幸いです。

USBケーブル USBケーブルに関する基礎知識をチェックし直そう……!!

USBレセプタクル(コネクター)/プラグの「形状」をチェック!

 まず、USB対応デバイスに備わっている「レセプタクル(差し込み口/コネクター)」と、コネクターに差し込むための「プラグ」の形状をチェックしていきましょう。

 USBのレセプタクル/プラグ(以下まとめて「端子」)には、以下の規格が用意されています(規格としては存在するものの、使われていない規格は割愛しています)。

  • USB Type-A:USBホスト(親機となるデバイス)で利用する端子
    • USB Standard-A:通常サイズのUSB Type-A端子
  • USB Type-B:原則としてUSBクライアント(子機となるデバイス)で利用する端子
    • USB Standard-B:通常サイズのUSB Type-B端子
    • USB Mini-B:少し小さいサイズのUSB Type-B端子
    • USB Micro-B:さらに小さいサイズのUSB Type-B端子
  • USB Type-C:ホストとクライアントの両方で利用する端子(最新規格)

 もう少し詳しく見ていきましょう。

USB Type-A端子

 USB Type-A端子は、USBホストで使われます。多くの人は「USBっていうと長方形の端子!」と思っているかもしれませんが、これはUSB Type-A端子のバリエーションの1つである「USB Standard-A端子」です。

 「USB 2.0まで」と「USB 3.0以降」では信号線の数が異なるため、USB 3.0以降のUSB Standard-A端子は、原則として青色に着色されています(例外もあるので注意が必要です)。ただし、伝送速度の低下を許容できれば「USB 2.0まで」と「USB 3.0以降」のStandard-A規格のプラグとレセプタクルは相互に接続可能です(※1)。

(※1)あくまで相互接続できるのはケーブルレベルの話で、機器の組み合わせによっては正常に動作しない場合がります

USB 2.0 Standard-A USB 2.0 Standard-A規格のレセプタクル。接点のある基部は、原則として白色です
USB 2.0 Standard-A USB 2.0 Standard-A規格のプラグ。レセプタクルと触れ合う部分は、原則として黒色です
USB 3.0 Standard-A USB 3.0以降のStandard-A規格のレセプタクル。USB 2.0までと区別するために、基部は原則として青色に着色されます
USB 3.0 Standard-A USB 3.0以降のStandard-A規格のプラグ。こちらも、USB 2.0までと区別するために原則として基部を青色にしています
       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月10日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  3. M4チップ登場! 初代iPad Proの10倍、前世代比でも最大4倍速くなったApple Silicon (2024年05月08日)
  4. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  5. iPad向け「Final Cut Pro 2」「Logic Pro 2」登場 ライブマルチカム対応「Final Cut Camera」アプリは無料公開 (2024年05月08日)
  6. パナソニックがスマートTV「VIERA(ビエラ)」のFire OSモデルを6月21日から順次発売 Fire TVシリーズ譲りの操作性を実現 (2024年05月08日)
  7. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  8. マウス、モバイルRyzenを搭載した小型デスクトップPC「mouse CA」シリーズを発売 (2024年05月08日)
  9. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
  10. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー