3月3日、AMDの新CPU「Ryzen 9 7950X3D」と「Ryzen 9 7900X3D」が売り出された。主な仕様と価格は次の通りだ(価格は税込み、以下同様)。
新CPUの主なスペック | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
モデル名 | コア/スレッド | クロック数 | 内蔵GPU | TDP | CPUクーラー | 価格 |
Ryzen 9 7950X3D | 16コア32スレッド | 4.2GHz〜5.7GHz | Radeon Graphics | 120W | − | 11万2000円弱 |
Ryzen 9 7900X3D | 12コア24スレッド | 4.4GHz〜5.6GHz | Radeon Graphics | 120W | − | 9万6000円弱 |
両モデルとも「AMD 3D V-Cacheテクノロジー」を採用しており、L3キャッシュを既存ラインアップの2倍となる128MB搭載しているのが特徴だ。同テクノロジーを採用したCPUとしては、2022年4月に登場した「Ryzen 7 5800X3D」があるが、反響は今回の方が断然大きかったと語るショップが多い。
TSUKUMO eX.は「5800X3Dは実験的な存在だったといいますか、当時は価格的にも様子見の雰囲気が強かった印象があります。今回は事前に広まったベンチマーク結果も優秀で、ゲーミングCPUとして狙いを定めて買いに来る人が確実に増えた感がありますね」と話していた。同店では11時の開店前に行列ができて、両モデルとも初回入荷分は完売となっている。
特に人気が集中したのは上位の7950X3Dだ。入荷数の少なさもあり、「2個の入荷に20人の方が並ばれたので抽選にしました。競争率10倍でしたよ」(パソコンSHOPアーク)といったショップもあった。
7900X3Dの方も、金曜日の夕方時点では在庫をキープしているショップが複数あったが「週末までには売り切れそうです」(ドスパラ秋葉原本店)という。
両モデルとも再入荷の予定もあるが、そちらも数量は限られるという見方が強い。あるショップは「入手が厳しそうということで、もう4月に登場が見込まれる下位の『Ryzen 7 7800X3D』に的を移している人も結構いるみたいです」と話していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.