Intelは3月23日(米国太平洋時間)、企業向けの管理/セキュリティ機能「Intel vProプラットフォーム」に対応する第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake)のラインアップを改めて発表した。製品自体は既に発表済みなので、詳細は過去の記事を確認してほしい。
第13世代CoreプロセッサにおけるvProプラットフォームは、どのような特徴を持っているのか――Intelが開催した説明会の模様をお伝えする。
なお、特記のない限り、この記事で取り上げるvProは「Intel vPro Enterprise」(フル機能のvPro)のことを指す。
vPro対応の第13世代Coreプロセッサには、ハードウェアベースのセキュリティ機能を幾つも備えている。
例えば「Intel Threat Detection Technology(TDT)」を使うと、仮想マシン(VM)やメモリに潜んでいる脅威(ランサムウェアやクリプトジャッキングなど)をハードウェアベースで検出できる。主要なエンドポイントセキュリティソリューション(EDR)との協調動作も可能なので、OSの稼働中はもちろん、電源を入れる前からしっかりと“守られている”という格好である。
また「CPUの仮想化」もセキュリティ機能の1つといえる。Windowsにおいて「仮想化ベースのセキュリティ(VBS)」を有効にしておけば、悪意のあるアプリ(マルウェアなど)がOS自体に攻撃を仕掛けるリスクを軽減できる。
Intelによると、vPro対応第13世代Coreプロセッサは、4年前のPCと比べてアタックサーフェスを最大70%削減できるという。また、主要なセキュリティ侵害事案は約26%、重大なセキュリティイベントは約21%削減可能で、その結果、セキュリティチームの効率は約17%改善するという。
箱から取り出した瞬間からビジネスにとって最も包括的なセキュリティを実現できると、Intelは強調する。
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