先述の通り、BCPに参加するクリエイターは、次第に増えてきている。最近であれば、風景写真家の泰達夫氏、野鳥写真家の戸塚学氏、篠笛/能管奏者の玉置ひかり氏やダンサー/振付師のASUKA Yazawa氏などが参加している。
安生氏は「今後、写真や音楽分野でもインテルのプロセッサを搭載したPCを使ってもらえるよう呼びかけたところ、これらの人たちに参加してもらえてうれしい」と語る。戸塚氏については、福田氏からの紹介で参加が決まったそうで、「(BCPは)インテルが介在しなくても形成されるコミュニティーを目指しているので、その姿に近づいているような気がする」(安生氏)
上野氏も「マーケティング活動において、コミュニティは重要な鍵となる。ファンミーティングなどが生まれるような仕組みのアイデアがあったら教えてもらいたい」と、自走するコミュニティー作りが重要であることを強調する。
BCP最後のチャレンジである「新しいインテルユーザーの開拓」について、安生氏は「(Macを使っていることが多いクリエイターが)初めてWindows PCを使うには、それなりのハードルがある。そこで感じるストレスを軽減できるよう、スムーズな乗り換えをサポートしたい」と補足する。
報道関係者向けの説明会では、新たに参加する玉置氏とYazawa氏から寄せられたビデオメッセージが再生された。玉置氏にはdynabook R9らしきノートPCが貸し出されているようで、譜面づくりや自分の映っている動画をPCに転送してから編集するのに使っているようである。玉置氏は「これ(ノートPC)を使うのが楽しみ」と語っていた。
安生氏は「今後、どれほど(BCPの)規模が大きくなるか分かりませんが、『日本のクリエイターを育てたい、支えたい』という気持ちに変わりはありません。スマホよりパワーのある端末(PC)でいいものを作ってもらいたいという、インテルの理念に賛同してくれる人たちにはどんどん入ってきてほしいと考えています。(BCPを)人とつながる機会の少ないクリエイター同士でつながり、コラボレーションにより新しいものを生み出すプラットフォームとして活用してもらいたいです」と語った。
安生氏はスマートフォンやタブレットとノートPCとの連携機能「Intel Unison」も紹介した。
Intel Unisonは第13世代Coreプロセッサを搭載するノートPCにおける「Intel Evoプラットフォーム」認定において対応が必須となっている機能だ(※1)。iOS 15以降またはAndroid 9以降を搭載するスマホに専用アプリをインストールすることで、Unison対応ノートPCからの操作でデータの送受信や音声通話などを行えるようになる。
(※1)第12世代Coreプロセッサを搭載するノートPCの一部でも利用可能です
もしもノートPCとスマホが同じWi-Fi(無線LAN)ネットワークに接続されていなくても、Bluetoothまたはインターネットで接続されていれば利用できることも魅力である。クリエイターがスマホなどで撮影した写真や動画を取り込んだり、逆にノートPCで加工したデータをスマホに送り込んだりする際に便利に使えそうだ。
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