再びケーリン・ガー氏は、「Surfaceシリーズの製品には、私たちそれぞれのこだわりが結集しています。そしてハードウェアにこだわるだけでなく、Surfaceは当社のソフトウェアサービスやWindows 11の最高の舞台であることを意味します。Windows 11で登場した新機能の中には、タッチ操作の改善も含まれていて、Surface Studio 2+では使いやすい“無重力のヒンジ”を備えており、大きなタッチスクリーンとして使うのにとても適しています」という。
そして「Surface Pro 9では、座っていてアイデアが浮かんだときに、すぐにペンをトレイから取り出せばメモを取ることができます。新しいスリムペンの中には触覚信号もあり、画面に描いているときに紙に書いているような質感や感覚を得ることができます」と述べる。
Surfaceシリーズの今後の方向性という視点では、Qualcommと共同で開発した新型SoC(System-on-a-Chip)「Microsoft SQ3プロセッサ」を搭載した「Surface Pro 9 with 5G」が挙げられた。
Microsoft SQ3は、TPM 2.0に代わる新しいハードウェアベースのセキュリティ「Microsoft Pluton」や、モバイル通信(5G/LTE)にも対応しているだけでなく、NPU(Neural Processing Unit)も統合されている。
これにより、Windows 11 2022 Updateで新規実装された「Windows Studio Effects」(背景ボカシ)や、「ポートレートブラー」「ノイズ除去」といった機能を利用できる。
本ツアーの狙いは、製品の背後にある“情熱”を少しでも日本のユーザーに知らせたいという意図があったのだろう。実際、ピート・キリアク氏は「Surface Proのキックスタンドを閉じる音を、1日の仕事の終わりを告げる音」としているという。
Windows 11の体験をきちんと引き出すリファレンス機としての役割もあるSurfaceシリーズだが、そこに掛ける意気込みや多くの研究/実験の成果が反映されているのは、短時間のツアーでも十分に感じられた。
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