さすがに約50万円は…… 「Apple Vision Pro」の廉価版は登場するのか? Proというネーミングの意図は(3/3 ページ)

» 2023年06月06日 15時42分 公開
[山口恵祐,ITmedia]
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Appleが仕掛けたこと

 そのためには、今回のVision Proが搭載した片目あたりの解像度が4Kを超えるマイクロOLEDパネルの採用や、デスクトップクラスの性能を誇るM2と新開発のR1チップ、視線トラッキング、LiDAR、深度センサーなどの搭載、周囲とのインタラクティブな体験を生み出す「EyeSight」など、現時点で考えられる全てを“全部載せ”する必要があったのではないか。

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photo あらかじめ自分の顔をスキャンしておくと、ビデオ通話などで使えるリアルなアバターを生成できる。ヘッドセットを被っていながら、相手に視線や表情、口の動きを伝えられる

 Vision Proを紹介する映像の中で、高い価格設定である製品の割には個人ユーザーのパーソナルな利用シーンが多く見られたことが印象に残っている。プレゼン中はユーザーとしての利用シーンにワクワクしたが、冷静に振り返ってみれば、これは開発者に向けて「こういう世界を実現するために(コンテンツの)開発を頼みますよ」という圧が感じられる(開発者会議なので当たり前ではあるが)。

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 Apple自身も約50万円という価格設定で一般に普及するとは思っていないだろう。まずはVision Proの優位性で開発者とアーリーアダプター層の心をつかみ、コンテンツを開発してもらうこと。そして先進的なユーザーがVision Proに搭載されたどの機能を好んで使うのかを確かめて、必要性が実証された機能や仕様を絞り込んだ普及機を開発する──。

 そんなロードマップを描いていてくれれば、新たな体験を心待ちにしている多くの人にもAppleが理想とする次世代コンピュータのビジョンを魅せることができそうだ。

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