大画面でスリムという「新しい定番」を打ち立てた! 「VAIO F16」が想像以上に良かった件(2/4 ページ)

» 2023年06月09日 19時30分 公開
[マルオマサトITmedia]

実用十分なポート類

 ポート類については、左側面には電源入力端子、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、イヤフォン/マイクコンボ端子とmicroSDメモリーカード(UHS-I対応)を、右側面にはUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子×2、HDMI出力端子、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子と有線LAN端子(1000BASE-T対応)を備える。USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。

 通信機能は有線LANの他、Wi-Fi 6(2.4GHz/5GHz帯)対応の無線LANと、Bluetooth 5.1を標準装備している。

 VAIO Pro BKのレビューでも触れたが、ポート類や通信機能も“実用的に十分”を貫いている。よほどのことがなければ、不満を感じることはないだろう。

前面 前面部を見る。トップカバーの断面には傾斜が付いているので、開きやすい
背面 背面部を見ると、ヒンジがボディーの底部にあることが分かる
左側面 左側面にはセキュリティロックスロット、電源入力端子、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、イヤフォン/マイクコンボ端子とmicroSDメモリーカードスロットを備えている
右側面 右側面にはUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子×2、HDMI出力端子、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子と有線LAN端子を備える

液晶ディスプレイは「アスペクト比16:10」

 ディスプレイは1920×1200ピクセルの16型液晶を搭載する。アスペクト比は16:10で、VAIO F14/Pro BK(アスペクト比16:9)との差異が生じている。縦方向の解像度が180ピクセル高いため、縦長のWebページやPDF書類などの一覧性に優れ、作業領域も広くとれることがメリットである。

 表面はアンチグレア(非光沢)加工で、照明や外光などが映り込みにくい。画面の大きさもあって見やすいことは見やすい……のだが、評価機のパネルは標準の色味がやや青っぽかった。色域を測定してみたところ、色域も若干狭めだった。

 このディスプレイは、VAIO F16において唯一“目視で”コストダウンの影響を体感できるポイントとなってしまっている。ディスプレイの品質が犠牲となってしまうことは、普及価格帯のモデルではありがちではある。しかし、コンセプトがコンセプトだけに、この点だけは指摘せざるをえない。

 「Windows PCの新しい定番」という目標を掲げるならば、疎かにしてはいけない部分ではないだろうか。

ディスプレイ 16型液晶ディスプレイのパネル解像度は1920×1080ピクセル(アスペクト比16:10)となっている。表面は映り込みにくいアンチグレア加工だ
180度開く ヒンジは約180度開くので、対面で座っている人に画面を見せやすい
i1 Display Pro/i1 Profiler 「i1 Display Pro」で測定したディスプレイパネルの色域を、「i1 Profiler」を使って表示したところ
ICCプロファイル i1 Profilerで作成したICCプロファイルを、「Color AC」(Phonon氏・作)で表示してみた。実線が評価機のディスプレイ、点線がsRGBの色域である
数値化 グラフだけでは分かりづらいので、sRGBのカバー率を算出してみた。カバー率は63.7%(面積比で64.4%)となった

 Webカメラやキーボード回りはどうなのか、チェックしていこう。

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