通常の動画モードで撮影した場合は2.7K 30fpsの撮影が可能です。後処理が不要なFlowState 手ブレ補正機能も使えます。磁気ペンダントを用いてカメラ本体を服に固定した動画から、FlowState 手ブレ補正機能の補正力も見てみましょう。
まずはFlowState 手ブレ補正機能を無効化している状態から。三脚に装着して、定点で撮影するとき以外はFlowState 手ブレ補正機能を切ってはいけませんね。
続いて日常的な撮影に適しているというFlowState 手ブレ補正機能レベル1状態です。普通のアクションカムの手ブレ補正に近いものがあります。このブレの少なさであれば、SNSでシェアするための動画を積極的に撮りたくなります。
次はランニングなど上下移動が多いシーンでの撮影に適したレベル2です。多少画角が狭くなりましたが、それでもブレが目立ちにくく効果的だと思います。
最後にマウンテンバイク乗車中の振動がある撮影シーンに合わせたという最高段階のレベル3です。レベル1と比較するとデジタルズームを効かせたような画角と画質になります。徒歩での撮影時に使うものではない、という印象を受けます。
特殊な撮影モードの1つ、スローモーションも試してみました。解像度は1080p、フレームレートは120fps固定となります。
日中に使ってもダイナミックレンジは狭く、解像度も落ち気味です。そしてピュアな120fpsではなく、AIで補正しているのかフレーム補間をしている様子が伺えます。
面白い効果とはなるので、使用するシーンを厳選すると良いでしょう。
Insta360 GO 3はカメラ本体をアクションポットに装着したままでの撮影が可能です。またカメラ本体をアクションポッドから取り外しても、アクションポッドのモニターには映像が表示されますし、操作も可能です。
つまりアクションポッドは、カメラ本体のモニター付きリモコンとして使えます。
カメラ本体のフロントパネルを押すことで録画開始/停止ができますが、極力手を動かしたくないときはアクションポッドのシャッターボタンを押せばOKです。この仕様もInsta360 GO 3の撮影領域の拡張に寄与しています。
Insta360 GO 3は確かに高価になりました。しかし実際に使ってみると、従来モデルよりはるかに使いやすいことがわかります。特にアクションポッドにディスプレイが備わったことで、モードの切り替えや設定変更がしやすくなり、積極的に動画を撮りたくなってきます。なんてことのない日常でも、あとから美味しいところを切り出せば、ビビッドな思い出となるでしょうし。
動画も写真もスマートフォンで撮影する方が大半の世の中ですが、Insta360 GO 3はスマートフォンが苦手とする定点撮影や、歩きながらのVlogが撮りやすいというメリットがあります。4Kカメラが一般的となったスマートフォンほどの画質まではたどり着けなかったものの、持ち歩いていると面白いシーンが撮れるかもしれないという期待感を抱かせてくれるモデルであることは確かです。
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