最新Ryzenで魅力が増したフリップタイプの2in1ゲーミングノートPC「ROG Flow X13(2023)GV302」を試す(4/4 ページ)

» 2023年07月06日 12時05分 公開
[マルオマサト,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

クラスを超えるパフォーマンス

 ベンチマークテストの結果を見てみよう。特に言及がない限り、Armoury Crateで選択できる動作モードは「Turbo」、GPUモードは「Ultimate」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」を選択している。参考として、Core i9-13900Hを搭載した「ROG Flow Z13(2023)GZ301」、旧世代ゲーミングPC(2021年発売)のスコアも掲載している。

 CINEBENCH R23、Blender Benchmarkは、CPUとGPUの馬力がストレートに反映されるテストだ。いずれもROG Flow Z13には少し及ばないものの、旧世代PCは圧倒しており、CPUパワー、GPUパワーともに、重量約1.35kgの2in1ノートPCとしては異例の数値であることが実証されている。

 なお、ROG Flow Z13との差はCPUの差の他に、テスト時期の違いにより、室温が4〜5度違うことも影響していると思われる。

 他のテストも、ROG Flow Z13(2023)GZ301に比べると少し分が悪いが、ミドルクラス下位のとはいえ2年前の大柄なゲーミングノートPCを圧倒しており、十分に良いスコアだ。

photo テストに利用した評価機の主なスペック
photo CINEBENCH R23のスコア比較
photo Blender Benchmark(CPU)のスコア比較
photo Blender Benchmark(GPU)のスコア比較
photo PCMark 10のスコア比較
photo PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのテスト結果。画面輝度は50%、Armoury Crateの動作モードは「サイレント」、GPUモードは「スタンダード」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」を選択している。残量99%から3%まで8時間30分駆動した
photo 3DMarkのスコア比較
photo FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(最高品質、フルスクリーン)のスコア比較

放熱設計も合理的

 動作音については、Armoury Crateで選択できる動作モード別にテストした。合わせて、PCMark 10、FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークについても動作モード別のテストも行った。

 Turboモードではやや負荷に敏感で高負荷時の動作音もかなり大きくなるが、パフォーマンスモードならばだいぶ軽減される。スコアの差はさほどでもないため、ここぞという時のみTurboモードを使うのが良さそうだ。サイレントであれば高負荷時も静音で運用できる。日常的な作業はサイレントでもモタつくような場面は全く見られない。

 発熱の処理もうまくできている。高負荷時には排気口のある右側面奥側を中心に高い発熱はあるが、手がよく触れるパームレストやWASDキーのあたりは体温以下に抑えられている。右側面からの熱風はそれほど勢いがあるわけではなく、本体右側でマウスを使う場合も少し離していれば、特に不快には感じなかった。

photo 動作モード別システムの動作音の比較(室温25度、暗騒音30.9dB、本体から5cmの距離で測定)。低負荷時はWeb動画再生、高負荷時はFINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(2560×1600ピクセル、高品質)実行時
photo 動作モード別のFINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークのスコア(2560×1600ピクセル、高品質)。ここでは高品質でテストしている
photo PCMark 10の動作モード別スコアの比較。負荷が大きなDigital Content Creationで差が見られる
photo FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークの終了直前に、FLIR ONEで計測したサーモグラフィー(室温25度)

単体でゲーミングPCとして使える2in1モバイルノートPC

 ここまで見てきたように、ROG Flow X13 (2023)GV302は1.35kgのコンパクトなボディーに、オールラウンドのパフォーマンスとユーザビリティを兼ね備えた2in1モバイルPCだ。

photo 単体でゲーミングでもクリエイティブ利用でもハイレベルの体験ができるPCに仕上がっている

 ROGシリーズならではの放熱設計で、Ryzen 9 7940HS、GeForce RTX 4060 Laptop GPU(8GB)のパフォーマンスをきっちりと引き出しており、単体でゲーミングでもクリエイティブ利用でもハイレベルの体験ができるPCに仕上がっている。

 今回の評価機であるGZ302XV-R9R4060のASUS Storeでの販売価格は31万9800円(税込み、以下同)となっている。これだけのパフォーマンスを2in1スタイルで持ち運べるだけでなく、外付けGPUユニット(ROG XG Mobile)によるパワーアップも可能という付加価値もある。タブレットスタイルのROG Flow Z13(2023)GZ301と同様、高価ではあるが、内容を考えれば納得するしかない内容だ。

 なお、ラインアップは4種類ある。ハイエンド志向の人にはGPUがGeForce RTX 4070 Laptop GPU(8GB)でメモリ32GB、34万9800円の最上位モデル「GV302XI-R9R4070」の方がコストパフォーマンスが高く感じられるかもしれない。

 また、最廉価モデル「GV302XA-R9RUMA」は外部GPUを搭載せず、液晶も変更(フルHD、120Hz)になるが、19万9800円とリーズナブルだ。ROG XG Mobile GC33Yの利用が前提で単体でのゲーム性能は高くなくともよいのならば、これを選ぶのもありだろう。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー